高校生、日向桜の日常は、とある転校生の登場と共に一変する。街で暴れる未知の敵は、転校生の持っていた腕輪……プラグローダーを奪う。
桜は決死の覚悟でプラグローダーを取り返し、それを装着、一か八か変身して……。
という、特撮変身ヒーローの第一話を彷彿とさせる冒頭から本作は始まります。それもその筈、この作品は特撮変身ヒーローが好きな作者が描いた、分かる人には分かりすぎてしまうぐらいニチアサな特撮変身ヒーローものです。
しかし、ただのオマージュに留まらない魅力が本作にはあります。小説に落とし込んだことによって出来る表現、作者の持ち味が存分に活かされたストーリーライン……この小説ならでは、というより。この小説だからこそ楽しめる表現もいっぱいあります。
ヒーローに憧れる桜の歩む道程は、そう容易いものでもありません。それでも彼は進み、自身の運命とも戦っていく。
まさに、日曜朝の熱量がここにはある!