自分は食事や睡眠がどうでも良くなるくらいの感じで読んで、心揺さぶられた物語です。
娯楽作品という意味では短所はあります。ストレスが溜まるし、じめじめしているし、苦い気持ちになったり。
それでも、キャラが迷いながらも進み、苦境を凌ぎ、自己嫌悪し、必死に生き抜く姿は心に響くコトがあります。
設定や構成、対比もよく練られていて見ていて面白いものになっています。
あとは詠唱がとっても格好良いです。詠唱は大事です。
心が強いひとが必ずしも立派で素敵ではないし、心の弱さが無いよりあった方が応援できたりもする。勝ち負けでないことも。
主人公も、好き嫌い強い弱いを越えてこの人だからこそというキャラだと思います。
楽しい冒険です。