この作品は
「銃火器寄りな少年冒険者のギャグ浪漫サクセスストーリー」な前半と
「女性のエグさや人間の汚さに塗れたギスギス乙女ゲー」な後半に分かれています。
で、察しの付く方も多いでしょうが、基本どちらかで好みが分かれると思います。
私は後半について聞いていたのであまり違和感なく読めて楽しめましたが
前半の闊達さと後半の内輪もめの嚙み合わせがいいと言えないのも確かでした。
例えば前半だと、活動的な主人公の周りに「いつでも助っ人として呼んで!」と気さくな住民達が声をかけてきたり、無双状態で好き勝手動きますが
後半は主人公が受動的になり、嫌味な周囲に無視され、敵主要キャラに攻撃が当たらなくなります。(敵雑兵は引き続き的なので尚更浮きます)
これをハラハラと捉えるか、イライラと捉えるかで作品の評価が変わるでしょう。
両パートがより融合されれば評価は跳ね上がると思うので書籍版に期待しています。