魔王を倒し、帰らぬ人となった『勇者」。数年後その足跡を追うべく勇者の仲間たちへと会いに行く。
まるで探偵物の様に、かって勇者と旅をした仲間たちへの聞き込みから始まる物語は、事実確認をしている様な、淡々とした間答から始まる。段々と集まる情報と、なぜ?という疑問。そして判明する『勇者を殺した人物』。
筋が通ってスッキリとしてまとめられたストーリーライン、そして物語に入っていく上で描写が足りないという印象も無く、軽快な読み応えながらも非常に満足感のある物語でした。
完結しているので、とりあえず新しい小説を読みたい人や一冊読み切りたい人など色んな人にためしに読んでみて欲しいです。
書籍化もされていてWeb版のストーリーを崩さず、かつ描写が増してるのでより没入感があり面白いです。さらに、物語へと引き込んでくれる綺麗で洗練された表紙絵と挿絵がとても魅力的です。書籍版もオススメです。