男の目で見ても、アルバート・ミトラはカッコいい。できるイケメンは誰が見てもカッコいいのだ。
《本作のポイント》
主人公アーシャはウォフ=マナフ公爵家の一人娘。
公爵である父と降嫁した皇女の母の愛情を一身に受けた、端麗なる容姿とは裏腹に、皇帝に仇なす存在を排除する「影の一族」の一面を併せ持つ。
勅命を受け、召喚された英雄アルバートを監視するだけの間柄だったはずが、いつしか彼に溺愛される立場に――
《作品の良いところ》
「イケメンの父と同等か、それ以上の顔の男でなければ結婚しない」とまで言い切った彼女が監視するアルバートは、顔がよい。気遣いがよい。そして、規格外に強い。
彼の手強さを思い知った彼女は、彼に対する警戒をより一層引き上げ、信頼できる仲間とともに監視を続けていくのだが、そんな彼女を見初めた彼が「獲物」を我が物にしようとしていたとは露知らず。
ハラハラドキドキの展開に目が離せない。