高度な文明が崩壊した世界で、記憶を無くした主人公がその成長と共に世界の謎の一端に触れ紐解かれていく様がたまらなく面白い。
様々な勢力が入り乱れる中で奇妙で恐ろしき異界を冒険したり、レイダーなどの無法者達が跋扈する市街地や旧世界の名残が残るコロニーにいる恐ろしき権力者達、そして常識では考えられない怪物達などと出会い戦う様はまさに手に汗を握る戦闘で様々な冒険を堪能出来る。
そんな中でも主人公の仲間となる者も増えていくのだが、一人一人が魅力的な者たちでこの世界で確かに息づいているのを感じさせる存在だ。
がっつりと読み込んで世界観に浸り味わいたい読者にはぴったりの物語であり、このなろうにある隠れた名作であり怪作である。
サイバーパンクでありポストアポカリプスでありコズミックホラーでもある。
このジャンルの中に一つでも好きな要素があれば絶対にこの作品は面白い。