レビューした作品一覧全2件
近頃vtuberを題材とした作品が盛り上がってきているが、ロールプレイに焦点の当たった作品は決して多くはないと言える。というのも主役となるvtuberは既にキャラクターであり、その中の人も作品ではキャラクターとなるため主役が二重に存在し描写が難しくなる。それをこの作品では見事に中の人とvtuberが描写されている。 現実である元役者の主人公。虚構である素顔の見えないvtuberとしての主人公。迫真の演技は徐々に挫折した役者を呑み込むのか、それともそれすら演じて見せている役者の底知れなさなのか…。 主人公と同じ境遇で再び歩んでいる箱の仲間たち、遥か先を進む偉大なる先駆者。そして主人公の言葉に動かされた一人の少女の存在が続きを凄く楽しみにさせる。vもの作品の醍醐味といえる掲示板での反応回や作内の配信のコメントなどを無限に語りたくなってしまうが もう文字数がないので一言。全部が全部とにかくすこ。
骨成分多めのファンタジー作品
投稿日:2018年2月9日
なろうでファンタジー作品と言えば、俺Tueeeモノだったり成り上がりモノが大半を占めますが、この作品はかなりバランスが取れていて、作者さんの文章構成がよく、読みづらさは感じません。 レベルという概念がある世界観ですが、司祭や聖騎士、忍者などの上級職はレベルが上がりづらいという設定があるので、この職業が最強というものがなく、俺Tueeeに飽きた方でも十分に楽しめると思います。 主人公は司祭なのに同居人がスケルトンとゴースト(可愛い)というツッコミたくなるような設定があるのにも関わらず、キャラの魅力が素晴らしく、作品を読んでいてこんなヤツいたかな?みたいなこともありません。 さらに言葉遊びのような文章やセリフなので、読んでいるとクスッと笑ってしまう場面が多くあります。 書籍化もされていてこれからもとても期待で出来る作品です! 司祭と骨と幽霊が織り成す冒険譚をぜひ読んでみては?