この作品は、荒廃が進んだ日本の、ある街で便利屋を営む青年の物語です。
現実世界は衰退しているものの、それに反して栄えているのが“仮想空間”。
人々は仮想空間で娯楽を満喫し、(満腹感は得られないけれど)食事なども行っています。
リアルとバーチャルを行き来し、依頼を遂行する主人公――陸。
その陸を現実世界でサポートするのは、仕事仲間で幼馴染みの、詩織。
仮想空間で佇む銀髪の美少女、ソラとの出会いが、彼らに大きく関わってきます。
ルビが細かく打たれているので読みやすく、専門用語の説明も要所で注釈されているので、VRに疎い私でもさくっと読めました。
VR系SFもの初心者さんにもオススメな作品です。
長すぎず、短すぎず、きっちりまとめられた物語なので、秋の夜長のお供にどうぞ!