錬金術師クリストフが夢の実現のために、尽きぬ宝石が眠ると言われる宝石の丘へと目指す物語。
苦難の果てに辿り着いたとき、彼らは何を思うのだろうか…
この作品は大きく2部に分かれており、宝石の丘への道を模索して洞窟を掘り進め、ダンジョンを作り上げる章と、仲間を集めて宝石の丘まで踏破する章に分かれている。
前半はダークヒーロー的な立ち位置でありながら周囲の勘違いに振り回されるダンジョンマスター的な物語が明るくテンポよく進むため、世界観に引き込まれます。
一方後半では様々な困難が降り注ぎ、少しずつ脱落者が出てくる等少し暗い雰囲気に…。予測不可能で危険な道や誰が裏切るのか、といった障害を乗り越え、冒険の果てにお宝を得られるのか、ハラハラしながら読み進めることができます。
冒険の果てにお宝を得る、という古き良き王道をしっかりとした世界観で描いた物語、ぜひ一度読んでみてはいかがでしょうか。