タイトルだけを見ると、またご都合無双系か?とも思えます。
しかし、読み進めるうちにその思いは粉々に砕かれました。
登場人物それぞれに確かな〝挟持(生き様)〝があるからです。
どなたかは忘れましたが好きな作家さんが〝敵役でも一本書ける位の魅力が必要〝と申していた記憶がありますが、この作品も正にそうでしょう。
大陸に5人のSS級という正に人外の力ある冒険者も、皇位争いとはいえ祖国にすら牙を向くこととなった兄姉も、それぞれが持つ己の挟持が本当に魅了的に描かれていると思います。
物語の主幹であった帝位争いは何者かが裏で暗躍するきな臭さが露見し、望むと望まざるとに関わらず世界を巻き込む形へと変わりつつあります。
いよいよ物語の全貌も見えてきており、ますます目が離せません。
まずは読み進めてみて下さい。
黄金の鷲の一族の生き様が貴方の胸を熱くしてくれます。