レビューした作品一覧全3件
気弱な少女・アオイ。不幸に不幸を重ねて生きて来た彼女だが、人を信じる心だけは失っていなかった。 未開拓の地での、命をかけた「お仕事」。人戦機というメカに乗り、攻性獣という人外の敵を倒す仕事。 とても少女が出来るような仕事ではないが、アオイには後がなかった。無能と言われようと、それしかなかった。 一度はそれすらも失った彼女が、ある少年に出逢い、いつしか自分に出来る事をする事で、自分も役に立てると知る。 真のバディになるために必要な、相手を信じる心。そして、相手のために自分を信じる事。 下を向いて生きていアオイが、前を向いてゆく姿を、是非その目で見て欲しい。
先ずは、前作「もののふの星」をお読みいただきたい。 そこには、主人公である、ルナン・クレールの魅力が描かれている。 この「軍神の星」だけでもそれは伝わるが、読まずにいるのは「勿体ない」としか言い様がない。 そして魅力的なキャラはルナンの周りにも大勢いる。 敵方にも、ルナンに負けないくらい心を奪っていく人物がいる。 彼女たちに、是非会いに来て貰いたい。 完結はしているが、まだこの世界は広がっていく。 その先を、見たいと思う。 著者:梶一誠様に、エールを送りたい。 それが、この「軍神の星」。 私は、この物語を忘れない。
非常事態により、急遽フリゲート艦「ルカン」の指揮権を任される事になった、主人公ルナン・クレール。 彼女の不運と不遇、そしてそれを打破してゆく物語はそこから始まる。 苦慮しながらも僚友に支えられ、奇策を持って敵に向かっていくその姿に、胸が熱くなるだろう。 ルナンの明るさは、決して幸福な人生を歩んで来たからではない。 目を背けたくなるような過去を背負いながらも、懸命に生きている証であった。 苦しみながらも前に進み続けるルナンに惹かれ、人が集まる。 助け合いながら困難に立ち向かっていく彼女たちを、是非その目で見て貰いたい。 そして、小説もさながら目を見張るのは、作者ご自身で描かれたイラスト。 魅力的な登場人物や艦艇、迫力あるシーンまで必見である。 SFファン必読の良作。この作品に出逢えたことに感謝を。
レビュー作品 もののふの星
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