ブレーメンの伝説が神話へ変わる時代…… 　銀髪の傭兵《ようへい》レイナはとある現場で黒髪に黒い瞳の不思議な青年ニシと出会う。流暢な連邦共通語を話す割には常識が通じない。そして彼の口から出自が知らされる「東京からきた。2010年の」 　 　レイナは傭兵《ようへい》稼業で成り上がりたいが、実際は腐獣《テウヘル》を狩る仕事ばかりの駆け出し同然だった。ニシとの出会い…

最後のブレーメン、ソラが見上げる先には巨大な獣人、テウヘルが立ちふさがっていた。 500年前の戦争が伝説となり「第1次テウヘル戦役」と呼ばれるようになった頃、いまだ連邦《コモンウェルス》は巨獣《テウヘル》の襲来に悩まされていた。 戦いのさなか、ソラに手が差し出される。そしてこう告げられた。「ブレーメンがまたヒトを救う。こんな痛快な話は他にないよな」 可変…

ヒト、ブレーメン、強化兵、獣人テウヘル……それぞれの思惑が蠢く異世界戦記 唯一大陸の西側を支配する連邦は、東側を占拠するテウヘルとながらく緊張関係にあった。100年前　空中要塞を全面に押し出した攻撃以来、小さな紛争のみが起きていた。 そんな辺鄙な最前線で、ブレーメンながら一兵卒のニケは個性的な強化兵1213と出会う。そしてその少女に「リン」の名前を与えた。 …

神代の魔導が密かに息づく現代 東京を消滅させた“潰瘍”の発生から5年。魔導災害と併発した第3次大戦は甚大な爪痕を残したものの、世界は魔導機関／魔導セルによるエネルギー革命を迎え、穏やかな統合に向かいつつあった。 世界に11ある潰瘍のうちのひとつ、旧東京潰瘍監視基地では白＜最高位＞の魔導士＝ニシ、同じく白の魔導士で魔導工学のエキスパート＝カナ、強化外骨格をたく…