Act.10 知ルバー バ劣等 　知らなければよかったな、それならこんな嫉妬もせずに済んだのに。 　知らなければよかったな、こんな悲観しなくて済んだのに。 　劣等感は簡単に湧いてきやがります。 　でも…

　Act.9 博愛期ダイナ葬 　保育園に通っていたころ、白亜紀の恐竜が好きでした。ティラノサウルスなんて特に。すべてを噛みきりそうな歯と、巨躯な大顎、あれに恐怖を覚えない辺り、私は想像力に乏しい少年だ…

「Ａｃｔ．８　つまり夏祭りに集まり」更新しました。 　夏と言えば祭り、と言えるほどの青春を送ってはいません。送ることなど許されませんでした。母の門限が厳しいのではありません。己のステータスが厳しいので…

「Ａｃｔ．７　ドリームチョンボ３億円」更新しました。 　人生、ハズカシイ妄想だらけ。恵まれない男ほど妄想だらけ。その妄想がさらに明るいパワーを遠ざけているとも知らず、妄想だらけ。でも、その生き方しか知…

「Ａｃｔ．６　二言の滝」 　小学校の修学旅行で華厳の滝を見たことが今でも記憶の隅にあります。あの滝に打たれたら、人生観が変わるかも、悟りのその先にたどり着けるかも。まあ、先の未来にあるのは打ち身が良い…

「Ａｃｔ．５　黄色い春」更新しました。青春が青くなく、少し熟れたような黄色い時間だったなら、若者はどう成長するのだろう。

「Ａｃｔ．４　フリプリ（Fool on Pool）] 　章題は好きなアニメから拝借させていただきました。中学生の頃はよく友達と市民プールへ出かけ、水中鬼ごっこをしたものです。しかし、高校生になるとめっ…

「Ａｃｔ．３　スポーツマンヒップ」 　今回は運動部の子たちにスポットを当てます。章題は「ダーク モカ ヒップ フラペチーノ」とどちらにするか悩みました。きらきらだけがスポーツじゃない、ダークでモカモカ…

　現代ファンタジーを阿呆に書きたい、そう思ったのがこの作品のきっかけです。 　カッコイイ青春とは無縁なくせに、浪漫も、憂いも詰め込んで、喜怒哀楽のうねりを生みたい。そんな男の人生の一遍を見ていただけた…