更新しました。 　『そんなこと』なのか。 　豊浦の命は。

更新しました。 「そちらの民間探索者平岸氏は、豊浦二等陸曹の同期であり任務に共に当たっていたとか」 「……はい」 　町田はしばらく穣をじっと見つめていたが、無言で視線を逸らした。

更新しました。 　穣にも、ようやくわかってきた。彼女が言わんとしていることが。 「本当に、ダンジョンの時間がループしているなら……その影響を、中にいるすべてのものが受けているとしたら」

更新しました。 「だって、床には何かを引きずったような痕跡は見られなかったんだもの」 「え？」 　カップを持ち上げようとした手が、止まった。

更新しました。 　ミネルヴァはＡＩだ。 　穣を気遣っての行動ではない。彼女がこれまで学習した情報から導き出した、ただの最適解だ。 　それでも。

更新しました。 　ＡＩは、基本的に否定的なことは言わない。意見はするが、常に肯定か正論を言語化してくる。 　わかってはいる。それでも、ミネルヴァの言葉で胸のつかえが消えていく気がした。

更新しました。 　穣もモールス信号は読める。内容も、今の短時間で半分は読み取っていた。 　だからこそ、ここでうかつに公開するわけにはいかない。

更新しました。 「これは――！」 『モールス信号じゃね？』 　察しのいい視聴者のコメントと、穣の閃きが重なった。

更新しました。 　ウグイスの実況が終わる前に。 　ブレイドが、トロルの首を刎ねていた。

更新しました。 『うーわー！　出た！　ブレイドのローリングクラッシャー出た！』 『あの技前はゴールデンスマッシュとか言ってなかった？』 『毎回技名変わってるｗｗｗｗ』 『いちいち覚えてないよー！　思…