プロローグの前書き
2017年10月10日 (火) 20:59
 まずはじめに、この作品が私、薤露_蒿里の傑作中の傑作であると宣言させていただきたいのです。
 この物語は、今の時代であるからこそ書くことができる。
 無秩序に様々な物語が存在するこの世界だからこそ。
 私はこのプロットを思いついたとき震えました。書くのがとても楽しみだったから、そしてこれ以上のプロットを自分で生み出せる気がしなかったからです。
 この物語は奇抜です。まず、主人公が複数人いること。そして人を追いかけていないこと。
 この物語は四章で構成します。主人公が複数人居ると宣言した手前、読者様たちはこうお思いになるでしょう。ゼアルとラディナが主人公であると。
 ですが、ゼアルもラディナも第三章が終わる頃には死んでしまうのです。そして、主人公ではなかったのではないか? と思うでしょう。ですが、彼らは大切な主人公です。
 そして人を追いかけていない、ならば何を追いかけているか。それは物語です。ただ、物語だけを追いかけてこの小説を書いた。人や場所を追いかけるものは多くても、この手法であるものを私は知りません。なので、きっと奇抜なのでしょう。
 書き始めた時の最初のタイトルは二重環状世界の舞台装置でした。そして、改題に改題を重ね今のプロローグというタイトルになったのです。できれば、英語表記で「Prologue」としたかったのですがそれだと忌避される可能性も考えカタカナ表記にさせてもらいました。
 さて、この作品に対しこれ以上言葉を尽くすのは作者自身は無粋であると考えます。だから、そろそろどうかこの傑作をお楽しみください。そして、傑作であると思っていただけたのならば光栄です。
 すべての勇者と魔王の始まりをとくとご覧下さい。
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