本当にいい加減にして欲しい。
2012年05月28日 (月) 02:49
某、エセ中世風ファンタジー世界に鏡で召喚されて使い魔契約されて、世界を様々なチートで文化も含めて侵略する小説。

それ自体は好きです。
大好きです。
ご都合主義とかも目立ちますし、その功罪は計り知れないですが。
日本スゴイが鬱陶しいですし、中世ファンタジー世界を暗黒時代と刷り込ませましたが。
それでもあれだけ人気になった事も含めて認められるべきものでしょう。

ですが、だからと言ってその作品だけのせいではないのです。
それを真似て、いえ改悪してテンプレ化した空虚な作品を見て不快感と怒りを感じます。
と言うか、胸焼けがします。
それさえなければ読み続けたい作品、そんなものが多すぎて多すぎて。

勧善懲悪作品なら素晴らしい。
悪党が出てきてそれを殺す作品に文句はないです。
悪党を説得しても問題ないです。

いっそテイルズのRみたいに大きな民族間の対立や差別のしあい。
もしくはTOSみたいに二つの世界。
とかならまだ話も分かります。

でも民族差別どころか、奴隷やら何やらを安易に否定して、しかも主人公がひどい目に会わない作品は納得行きません。

主人公が庇えば現実のいじめのように自分や家族がターゲットになるはずです。
そんなリアリティがいらないなら、そんな不幸なキャラクターを出さなければ良い。
わざわざ苦しむために、お飾りのアクセサリー気分で作られるキャラクターが可哀相です。

奴隷制度なんて便利なもの、『本当の意味で』どこが手放すのでしょうか?
悪く言えば、今の現実の世界の一部のアルバイトや派遣の立場なんて奴隷と同じです。
(後、ブラック企業とかですね。)

名前、称号が違うなら別のものだなんて安易と言うか陳腐と言うか詭弁です。
そんなに現実に不満があるなら現実で言えば良いと思うのですが。

歴史の貴族と同じ存在なんて現代にもいます。
今のアイドルなんて悪く言えば何も生み出さないで人々から搾取しています。
(本当に生産性が在るのは農家やら、職人やら、工場勤務などだけです。)
そんな私はあえて悪く見れば、何も生み出さない第三次産業、つまりサービス業勤務、言い換えれば寄生虫ですが。
違うと言う人は歴史上の貴族なんて何も知らないのだと思います。

貴族達が文化の発展にどれだけ寄与したのか?
彼らこそが流行の発信地、ファッションリーダーでありアイドルだったのです。
私たちが貴族や王族と聞くと格好良い王子様とかを連想する事から簡単に=アイドルと言うその事実に気付く筈です。

貴族や奴隷の『本当の意味』での否定は現代社会の否定です。
呼び名は変わっても役割は何も過去と今では変わっていない。
呼び名が変わっているだけだと言うのにそれに振り回されている人々と作品に苛立ちを感じることが増えてきました。

貴族を否定するなら現実も否定してアイドルを否定しなければならない。
彼らアイドルが努力しているなら、同じ方向で貴族たちも努力していた事を認めなければならない。
派遣だろうと、第三次産業だろうと胸を張って生きれると言うなら、奴隷の何が悪いと言うのか?
体育会系の部活のいびりや、学校でのいじめと、中世貴族の平民への、平民の奴隷へのいびりやいじめは何が違うのだろう?

現実を見ていないのでしょうか?

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コメント全1件
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俺もそう思います
最近のSSは見るに耐えないです(´;ω;`)