浮きドック
2018年12月04日 (火) 23:31
米海軍は戦時中、特に戦争中盤から後半にかけて、内南洋に侵攻しこれを確保、前進基地として活用した。

メジュロ、ウルシー、クェゼリンなどだ。

これらは我が帝国海軍も根拠地として活用していた環礁で、艦隊がすっぽり収まる。

さて、そこで、前進基地として活用するには、条件がある。

大量の物資を後方から常に受け取ることが出来、同時に最前線から損傷して撤退してきた艦艇を修復出来ることだ。

無論、上記の環礁はこれに当てはまる。

では、どうして修復するか……。工作艦による修理という選択肢が出てくる。

だが、それは海上、もしくは艦内に限って対応出来るという答えになる。

事実、我が帝国海軍も工作艦明石をトラックに常駐させ艦艇の修理を行っているが、水線下の損傷は内地の乾ドックにおいて行われている。

しかし、米海軍はどうか?

前進基地に浮きドックを展開し、戦艦をもこれによって修復しているのだ。

https://twitter.com/GS_abetakashi/status/1069808299665551361

これなんかわかりやすいよね。

アイオワ級戦艦を浮きドックで浮揚し、工作艦を横付けしてガンガン修理を行う。

そりゃ、いくら大破させようが戦列離脱させようが、数週間後には戦列復帰してくる。

魚雷の一発や二発命中させても、連中にとっては損害の内には入らんのだろうと思う。

で、どうすんのコレ?

漸減作戦なんてこんなの見たら無意味な作戦としか思えないんだが……。

内南洋の環礁、艦隊が錨泊出来る環礁を一つでも奪われたら、もうその時点でマブラブで言うところのBETAの巣、ハイブそのものだよ?

よって、サイパン沖で迎え撃つなんて寝言だと思った。

そこで、これに対抗する案を募集する。

正直、これを目の当たりにすると、航空攻撃なんて撃沈しない限り無駄な攻撃としか思えんよ……。大和型や改大和型を量産して艦隊決戦する方がマシにすら思える。
コメント全9件
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2018年12月07日 00:54
史実どうりに進出して資源を本土に運びつつ航空機を戦闘機中心にして史実どうりかもしくは早く戦線をマリアナ諸島まで縮小して不沈空母化したマリアナ諸島で一大総力決戦してアメリカ国民が許容できないほどの損害を出させるしか思いつきません。色々考えみてもやっぱりヤンキーと戦うのは無謀どころか狂気の域ですねこれは。・・・・・なぜギャンブラーとその仲間たちは大量生産が得意な国と航空主兵で戦ったのか不思議だ。もしかして本当に一年で終わらせようとしたのか?だとしたら戦争というものを甘く見ていたようですな。
有坂総一郎
2018年12月06日 22:47
トラックの要塞化は実は制約があるんだよ。

ワシントン条約で内南洋は要塞化出来ないという制約が課せられている。無論、ハワイやグアムなどもこれに含まれるのだけれど、現状維持は認めるが、それ以上の要塞化は許さんって内容ね。

だから、ハワイに比べるとどうしてもトラックの要塞化度は低いんだ。
もち
2018年12月06日 21:10
先に要塞化してしまうとか?アメリカが持ち込んだようなのを先にこっちら浮かべて軍事基地化してしまう。実質的な鎮守府の前線移動みたいな形になりそうだけど、アメリカに基地化される位ならこっちで抑えた方がいいし、トラックみたいに全体を要塞化してしまえばやれないこともないかも。
ただトラックに関しても海軍さんには一つ言いたいことが。料亭とかよりももっと作るもんあるだろう・・・。
有坂総一郎
2018年12月06日 15:02
>アルパカさん
私もそう思う。

恐らく、昭和18年時点で対艦航空攻撃は有効性を失うと思う。
対空兵装の充実は連合国だけではない。日本も同様に強化している。

それに命中して撃墜出来るか、それが重要ではなく、追い払うことが出来れば、その時点で攻撃が出来ないのだから、対空攻撃としては十分な効果だ。

捷一号作戦の伊勢・日向みたいにね。

結局は、18年以後は数の暴力で押し切っている様なものだし、対空兵装の充実で対艦航空攻撃の無効化を米海軍は自身で証明している。
有坂総一郎
2018年12月06日 14:56
>Infinitumさん
その写真、多分見たことある。

日本でもこれを採用することが出来れば、本土での修理という手間が減るのだけれど……。

その為にはトラック、クェゼリン、パラオ、ウルシーなどの波が静かな環礁は絶対確保となる。

まぁ、これらが活用出来るのは中部太平洋に限られると思うけれどね。

インド洋では環礁がそもそも少ないし、セイロン島確保すればそこで十分だし、展開出来る湾が少ない。

東南アジアもシンガポール、スラバヤが確保出来ていればそこで十分に対応出来るし。あぁ、でも、カムラン湾とかマニラ湾とかに展開するメリットはあるかな。
有坂総一郎
2018年12月06日 14:51
>mujinaさん
残念だが、それは根本的な問題がある。

史実において、大英帝国との関係は対米関係みたいなそれと違って、決定的な対立点がない。当然、開戦する正当な理由がないことになる。

同時にフィリピンを放置しての南方作戦及びインド洋作戦は戦略的にも戦術的にもあり得ない。オセロで言えば、角を敵に与える様なものだよ。

仮に対英戦を決意した場合、対米戦は必ずセットであると考えないといけない。もしくは、対米戦である程度太平洋の米戦力が減じた時点での侵攻だ。

それに、あの鬼畜魔王のルーズベルトが、対英戦をやっている日本を放置するわけがないよね?自由を守るための戦いとリメンバー・パールハーバー演説並みのことをして参戦するだろうさ。

よって、対英戦は対米戦より遅らせるか、英米同時開戦か。これしかないわけだ。

ただし、局地紛争はこの限りではない。

例えばだが、マレーの鉱山の権益を侵害されたことに抗議する意味で艦隊を派遣して威圧し、それが元で偶発戦闘というシナリオは考えられるものだが、こういう経緯でなければ対英単独戦争は条件として難しい。

それであっても、どこかで手打ちにする必要があるから、1度か2度の戦闘で終結すると思う。流石に上陸戦でもやらかしたらその時点で米国参戦だろうしね。
アルパカ
2018年12月05日 10:41
はっきり言って、陸攻や艦攻による航空攻撃は、大戦初期しか通用しない。
直掩機が充実しVT信管等対空兵器が揃ったところに航空攻撃をしかけるなどできなくなる。

装甲空母に戦闘機のみ搭載し敵航空部隊を吸引撃滅、敵航空戦力を半減させた後に反撃、最後に戦艦で殴り込み、敵艦隊を壊滅させる。
これしかないね。
Infinitum
2018年12月05日 01:59
分割式浮きドックって日本では意外と知られてませんよね。
私はこの写真より、同じ時(つまり1944年12月にABSD-2に入渠した際)に艦尾下側から撮影した物の方が迫力があって好きです。
mujina
2018年12月05日 00:32
アメリカとの開戦を可能な限り遅らせて、ターゲットをイギリスに絞るのがおそらく最善手なのだろうなと思う。いちばん突き崩せそうなのは、海外から物資を運び入れなければならなかった大英帝国。


それでもアメリカと戦争する場合の後知恵案は艦隊決戦にこだわらない。
米軍の根拠地としてフィリピンが使用不可能になるくらいに、フィリピンのインフラを破壊と、フィリピンにいる米軍を叩く。
真珠湾攻撃はする必要なし。する時の最大ターゲットは空母でも、戦艦でもなく、石油貯蔵施設。
軍事ドクトリンとしては、徹底的に補給艦を狙う。
国内の輸送船にきちんと護衛艦隊をつけて、日本列島の物資の困窮を防ぐ。

簡単に言えば、距離の防壁を最大限に有効活用して、アメリカに対して海版の焦土化戦術を展開する。最大の問題は遠距離爆撃機をどうするか。

この戦略だとシーレン維持は可能だとは思うけど、ソロモン諸島の防衛は無理。
ソロモンからの空襲。特に日本列島への原爆絨毯爆撃を防ぐ算段が立ちませんでした。

陸軍は支那戦線を整理して、儒教文化圏は統治不可能であることを受け入れて、満州や海岸沿岸部よりも奥には行かない。
海伝いにインドを目指す。

最大の問題は、アメリカの足止めをしつつ、大英帝国の崩壊を目指すという、こす辛い戦略に日本人が納得させるのか。

あくまでもアメリカと史実みたいに殴り合う場合。
航空決戦の手札を隠しつつ、アメリカ艦隊を引きつける事が必要。
バルチック艦隊みたいに消耗をさせるのなら、潜水艦による補給艦隊へのハラスメント攻撃で物資の困窮を狙うくらいしか思いつきません。