2023年10月20日 (金) 17:52
ワンタッチ帯の話でマジックテープというものがいつ頃出来たのか、気になって調べてみた。
原点は1948年、スイス人が狩猟に出掛け、そのときに自分の服や犬の毛に沢山の野生ゴボウの実が付着しているのに気付いたのが、面ファスナーという代物の発明を生み出すことになったらしい。
なぜ服などに付着しているの不思議に思った彼が、その実を顕微鏡で覗いた際に、無数の鉤状の構造があり、それによって服の繊維に付着していた原因だと気付いたという。
その後、彼はいろいろな試行錯誤を行い、面ファスナーという代物をでっち上げることに成功したとのことだ。
ついでに言えば、マジックテープというのは商標登録されたクラレの商品名で、一般名称としては面ファスナーと呼称すべきらしい。なお、マジックテープは1960年にクラレが日本で最初に販売された面ファスナーであるという。
というわけで、そもそもの話としては、要は「くっつきむし」「ひっつきむし」と称される植物さえあれば原理解明が可能であり、資本を投入すれば1年以内に開発できるであろうという理屈になる。
「くっつきむし」「ひっつきむし」の代表格であるオオオナモミというのがあるが、まぁ、田舎出身の人間ならほぼ間違いなく知っているだろうけれど、トゲの付いた実だ。
これを調べてみるとどうも1929年以前に日本に持ち込まれて分布し始めていることがわかった。
また、オジギソウというのもあるが、これは江戸時代にオランダ貿易で持ち込まれている。
よって、史実通りにゴボウの実であったり、これら「くっつきむし」「ひっつきむし」と称される代物を構造解析すれば良いわけで、1930年代でも普通に商品化が可能である。というか、むしろ、その時代であれば大日本帝国は繊維無双状態だから更に付加価値の付いた商品を与えることになり、世界市場制覇すら夢ではない。
これ、面白いな。
今100円均一の商品を転生者が作るはあるあるですね
コロンブスの卵な発想だけな人気商品は昭和に作れば効率とか余力になるかと