ネーミング
2011年10月23日 (日) 00:46
自分はストーリーより、名前を付けるのに悩む。人名やネーミングの本、夢、生年月日の本が好きなので、それを引っ張り出して名前を付けるのだが、これが難しい。
リアルすぎるとありきたりで、キャラクターの顔が見えてこない。日本人だと佐藤さんや伊藤さんが廻りにいすぎて、固有の顔が浮かばない。かといって、捻りすぎるとこれも現実離れして、キャラがたちにくい。

仮面の環の主人公である不破龍雄。日本の名字というサイトで名字を一通り見て、ヒーローらしい強い響きを持ちながら、近所にいない名字で選んだだけ。名前の方は、タイガーマスク二世からもらった。不破がプロレスラーを目指していたから、タイガーを使った。伊達直人体と安直だから、二世を選ぶマニアックな選択をとるいたずら心。滝以外の零部のメンバーの名前は、80年代のジャイアンツの選手。そのうちに、駒田とか篠塚とか槙原とか宮本とかが出てくる可能性は大です。スポーツ選手って、不思議と職場や学校では見かけない名前が多く、使えるネタが豊富です。ジョンヘンリーは作中通りの理由。

ノルンの場合、ウルトラQなどから始まるシリーズのキャラや関係者から。金城は金城哲夫と円谷英二。百合子は、ウルトラQから。西川は、市川森一。ゴローさんは、Qのゴローと五郎プラスゴーロンの合成。八雲雪は、小泉八雲と雪女から。モーノフは、兄がザムシャー・THE 武者、つまり武士だから、武を捨てた士、つまりもののふから。ヨミは、死者の国、黄泉からくるから。アバドンは、悪魔や堕天使に数えられる、蝗をイコンとする者。こんな風に、意味やサイン、作品のファンの心をくすぐるのに苦労した名前。

ティガだと、さらに神経質に。
ガーディーはオリジナルでも非常に印象深い怪獣。彼の名は守護を意味する。なら、側にいたイーヴィルも守護者のはず。では、どうすればマサキケイゴのように堕落しないのか。暴走したのは傲慢や支配欲。なら、煩悩を捨てれば、無我の境地になる。だから、アナータに。
サトゥー、ドゥアンは、ティガがマレー語の3だから、彼の側にいる二人は必然的に、マレー語の1と2。
ミオは、イルマとユザレを演じた高樹澪の名から。こうすることで、ユザレとイルマの容姿が似ていることと、この世界観における血縁関係を説明できるから。
ティガダークの技は、負のイメージが強い言葉をつけて、光の文字を消すのが目的。
ラジドッグは、godzillaをアナグラムにかけたもの。ジラースよりは安直じゃないし、ゴメスやアーストロンより強い響きがする。


こんな風に突破口がある名前はいいが、仮面の環みたいに、自分で突破口を捻り出すのは非常に難しい。ただ、スポーツ選手はかなりネタが溢れている。野球やサッカー、騎手、オリンピック代表の名前を見れば、インパクトと現実性が程良いバランスになっている。これはおすすめ。
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