2018年06月27日 (水) 19:40
今更な話ではありますが、活動報告で分かりやすく書いていなかったのでご報告しておきます。
取り敢えず打ち切られた感想ですが、子供の時に親からゲーム没収されて一日中泣き喚いた気持ちを思い出しました。大人といえる年齢になってからも大きく感情が動くことはゲームしかなかったですが、久々に他のことで頭掻きむしって死にたくなるくらいにはなりました。
とはいえ一巻が出て売上がわかった時点で打ち切りの話は担当編集さんから言われていたので、その時から書籍版について自分で工夫なりすれば三巻打ち切りは回避できた可能性もあったし、もしそれで打ち切られたとしてもここまでの後悔はなかったでしょう。ですが当時の自分は「作者が作品の売上とか語るの格好悪いよね~」と思って動きませんでした。
そんな安いプライドもあって書籍についてはあまり触れなかったため二巻もそのまま売れず、三巻を出す時にはちょっと焦って大改稿をしまして、おかげで読者からの評判は良かったですが時すでに遅く三巻打ち切りで終わりました。
そんな形で打ち切りが決まってからは完全に精神が腐りまして、打ち切られたのは読者のせい&俺の作品を評価しない世間が悪い、という現実逃避の思考に陥りました。
そして作者失格と言われても仕方ない所業に手を染めました。ぽっと出のキャラに主要キャラ殺させまくって、投げやりBadendで『ライブダンジョン!』を終わらせようとしたのです。
これも書籍版を買わなかった読者のせいだ。少しでも自分の苦しみを味わえと思いながら、五万ブクマしている人たちに憎悪を向けて完結まで書きました。キャラを殺すというのは胸が痛むものですが、それと同時に破壊的喜びもあるので書いている時は楽しかったです。
それでいざ投稿しようと思ったのですが、その前にいつもの癖で一旦その数万文字を読み返しました。ですが一話目からして目が滑りに滑り、終盤にはもう目が当てられないような完成度でした。
「何だこの自己満うんち小説。つまんねーな」
思わずそう口に出るくらいにその物語はつまらなかったです。今まで読んできた小説の中でも一番つまらなかった。しかもこれを書いたのが自分だと言うことに唖然として、そこでようやく冷静になりました。
そして一旦自分が冷静になってからは、今まで見えていなかった読者の声も見えました。幸いなことに『ライブダンジョン!』は一回更新すると十個くらいは感想を頂けるので、大分励みになりました。それとTwitterでも様々な応援をしてくれる人がいたので、執筆するにおいて心強い支援になりました。
それからはその章が何とか面白くなるように頑張って先の展開を考えました。そして不時着で飛行機損壊で怪我人も出たけど、死傷者はなしくらいには持っていけたと思います。
それで無事に次の章に入り、よーしこれからは面白い話書くぞーと意気込んでいたら、何とコミカライズの打診が舞い込んできました。
担当編集さんが書籍打ち切りにもかかわらず営業してくれていたようで、これには本当にびっくりしました。更に電話で詳しく聞いてみたところ、Web版での人気も考慮していたとのこと。もしコミカライズ打診が来る一ヵ月前、投げやりBadendを投稿していたらと思うと今でもゾッとします。
※なんかこのくだりは作者主人公の小説でよくあるご都合主義みたいですが、本当なんです。信じて下さい。
その後の章は持ち直した影響もあってか『ライブダンジョン!』でも一、二を争う面白いものが出来まして、読者からも好評を頂けて何よりです。あの感想の嵐でかなり自信を取り戻せたため、感謝します。
まぁそんなわけで今では打ち切りの闇からも立ち直っていますので、ご心配には及びません。これからも自分は『ライブダンジョン!』を最後まで面白く書いていこうと思いますし、最近では感想欄も魅力の一つと言われることも多いです。
是非最後まで一緒に『ライブダンジョン!』を作っていけたらと思っておりますので、これからもどうぞよろしくお願いします!!