2013年03月24日 (日) 04:27
前回、もう一話更新できるかと思っていたのに、睡魔に負けてしまいました(泣)
寝ても寝ても足りません。足りない体力を補おうとしているのか…。
さて、更新です。更新!
ありがたいことに感想など頂いたのでちょっと頑張っちゃいました☆←マテ
そろそろGW編も飽き―ゲフンッ!…クライマックスに近づきました。少しでも楽しんで頂けたらと思います。
前の部活紹介編のようにこぼれ話を何話か入れる予定です。(結構な内容がこぼれちゃってますんで、拾いますよ!…拾えたらいいな。)
では、続きが気になる言ってくださったので、前回・前々回オマケの続きをどうぞっ!!
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
ガラガラガラッ!!
「!?」
キャイキャイと女子生徒の賑やかな声が、突如開いた扉の音で部屋の床へと落ちて消えた。
「ふ、副会長っ!?」
「え?皇??」
奥のほうから暢気な声が聞こえてくる。
高知だった。
皇紀が入り口で待っていれば、ゆったりとした歩みで女子生徒たちの合間から現れる。
一向に悪びれたところがないことに、皇紀の雰囲気が冷えていく。
それに反応したのは残念ながら高知ではなく、女子生徒たちだった。
互いに気まずげに視線を下に落とし、皇紀の顔を見ようとはしなかった。
つい高知の甘い言葉に身を任せてしまった結果だった。
気付いたのはいいが、遅かった。
しかし、まだ高知は余裕だった。
「どうした?」
「……分からないのか?」
「大体は予想がつくぜ」
「なら――」
「おっと、待てよ。まだ本鈴鳴ってないだろ。ちょうど解散しようと思ってたんだよ」
「……」
(ぜってー嘘だ。俺が来なかったら授業サボってだろ!!それも俺を理由にしてっ!!!)
無言で高知をねめつける。
それでも高知は表情を崩さなかった。
数十秒の時間が過ぎた後、皇紀はため息を深々と吐いた。
「……そうか」
皇紀の言葉に、高知の顔にしてやったりと言わんばかりに笑みが浮かぶ。
「そういうことだ」
うんうんと頷いて高知が終決に導くように口を開いたその時――
「あーあ、生徒会長の株は大暴落ですよー」
ひょっこりと生徒会室の前の廊下から現れたのは篠川だった。
その登場に、高知の笑顔が固まった。
「誰かさんのこと好きとか言っといて、これですか。せっかく最近生徒会長もありかもとか思い始めてたんですけど、やっぱりこんなもんですか…」
「ちょっ!!…まっ!!?」
篠川の口をついて出る言葉の数々を止めようとして急激に止まる。
皇紀を油の切れたブリキのような緩慢な動作で振り向いた。
高知の顔は真っ青だった。
「お、おまっ…!?」
「生徒会室に行く途中で会ってな」
「だっ…なっ…!?篠川っ!!後生だっ!!!言わないでくれっっ」
篠川に詰め寄って懇願する姿に、もう先程の余裕はなかった。
篠川が土下座をしろと言えば躊躇なくしそうなくらいに必死さがありありと伝わってくる。
「あらあら」
「篠川っ!」
楽しそうに高知を見る篠川に、皇紀がアイコンタクトいれた。
篠川の瞳がきらめいた。
「……仕方が無いですね」
「篠川っ!!」
篠川の様子に活路を見出したのか、高知の顔に血の気が戻る。
「分かりました。私は言いません」
「ち、誓って?」
「ええ。誓いますよ」
約束を取り付けてやっと高知に笑顔が戻る。
「私は言いませんよ。必要ありませんから」
「……は?」
そこにすかさず篠川が爆弾を落とした。
笑顔で篠川を見ていた高知の視線の先に、彼の憧れの君(珠姫)が。
「一緒に来てましたから♪」
この時の篠川の顔を見ていた全員(皇紀と女子生徒たち)は悪魔を見たと思ったそうだ。
……こんなものでどうでしょう???
後は想像にお任せしましょう。
楽しんでいただけたら幸いです。
コメントありがとうございます!
本当は珠姫にも何か喋らそうと思っていたのですが、どうにもこうにも高知をえぐる言葉しかなく、高知が使い物にならなくなりそうでやめました(笑)
篠川だけで十分再起不能ですからね~
また楽しんでもらえるように頑張りますので、どうぞよろしくお願いします(`ー´ゞ-☆