2021年08月04日 (水) 00:28
ご立派なタイトル付けましたが、ともかく「易占い」の話です。
私は自分の作品書く際に「易占い」をして、なんとなくの参考にしたりしているのですが(その昔読んだ『高い城の男』という作品の影響です)、忘備もかねてこれまでの結果を書き残しておこうと思います。
なお、コインの表裏でさっと出しつつ、「爻」を出さない簡単な奴です。
▼1作目:ざまあのやつ
火水未成
「小孤ほとんど渡る、その尾を濡らす」という可愛らしい卦辞に思わずくすりとなる素敵な卦ですね。子ぎつねが川を渡る最後のところで尻尾が濡れてビビるんですが、そこで立ち止まっては先に進めないよって教えてくれる素敵な内容です。
私が「ざまあ」のやつ書き始めたところ一部の方に妙に好評いただき、あれよあれよと感想とかが増えるのでちょっとビビったのですが、まあ気にせずほいほい川を渡ればよいかと思い直せたのはこの卦のおかげなのです。
ありがたやー。
なお作品をちゃんと査読せずに勢いだけで書いて、未だにちゃんと読み返してないのもこの卦を得たことによるものです。
未完のまま放置するのがとってもよい感じなのです。
▼2作目:100%予知のやつ
これは私の100%趣味で書いてるやつなので、占うつもりはありません。
▼3作目:TS転生のやつ
雷水解
春の雪解けを告げる雷の音ですね。
この卦はとにかく素早く動いてサッと処理し、ことが済んだら放置が良いというものなので、とにかく大急ぎで書き上げました。
出来上がった後はほったらかしです。
後は自然に何かが芽吹いて、勝手に何かが始まる事でしょう。
冬の終わりと春の到来を告げる卦なのです。
なにが終わって、何が始まったんでしょうねぇ? 正直自分でもよくわかりませんが、とにかく終わったなぁ、でもなんか始まったなあと変な気分になりました。
なお、前に引いた火水未成の上爻変が雷水解なので、偶然出たにしては出来過ぎでちょっとびっくりしました。
▼4作目:王太子のやつ
風水渙
「渙」とは散らす、という意味ですが、この卦はそれ以外にも、水の上に浮かんだ船が風を受けて港を出るようなイメージもあります。
雷水解と風水渙は親戚みたいなところがあり、解と同じく春のイメージがありますが、解が一瞬の変化であるのに対し、渙はゆっくり時間をかけて進んでいく感じがします。解を得て次に渙というのも、これまた出来過ぎだなあと思いました。テキトーに占っているだけなのに。
なので王太子のやつはちょっと時間をかけてあれこれ悩みながら書きました。
書いた後も注意深く見守りつつ、大真面目に感想返ししたりしてみました。
私はこの作品でちょうど久々に筆を握ってから3か月がたったのですが、3か月で飽きるだろうと思ったらまだ書き足りない感じがしているので、ようやっと外海にむけて船をこぎ出したのだなぁと、感慨深い気持ちになりました。
▼5作目:荷物持ちのやつ
水地比
みんなで仲良くいたしましょうという卦ですね。作中では登場人物を皆殺しにしてますが、きっとこれは読者の皆様と仲良くしなさいねという意味と勝手に解釈いたしました。
ところで水地比の卦辞には「寧からざるものまさに来たり。後夫は凶。」という意味深な結びがございます。
この一文は色々解釈が出来るところではありますが、「みんなでわいわい仲良くやっていると後になってひでえのも来るからきちっとそいつは追い返しなさい」みたいな意味に捉えることもできます。
(後夫を「自分自身が後れを取ると凶」みたいな捉え方する人もいるみたいですね。)
おバカな私は「えー後夫!? どんなんだよ、見てみたい!」と思ってしまったのですが、多分本当によくわからないものが来るんでしょうね。そもそも人ですらない気もします。
なんか謎の体調不良みたいなそんなん。
ハッ! まさかコロナ!?
なのでこのあと作者が突如攻撃的になったら、謎の後夫と戦っている最中ですんで、生暖かい目で見守ってくれれば幸いです。
なお、易占いは「当たるも八卦当たらぬも八卦」ですんで、外れても別にいいんです。
幻影旅団の「揉めたらコインで」みたいに、右を選んでも左を選んでもどっちでもいいやってときのみ使うようにしてます。
本当に自分にとって大事なことは、コインの表裏なんかで決めたらいかんですよ。
……こういう話、好きな人いるのか知りませんが、作者にはこういう趣味もありますよという事で、試しに書いてみました。
おしまい。