『冒険者になりたいと都に出て行った娘がSランクになってた』完結御礼。
2020年01月22日 (水) 16:03

 こんにちは、門司柿家です。無事に完結を迎える事が出来ました。お付き合いいただいた皆様、どうも有難うございました。厚く御礼申し上げます。

 改めてタイトルをキーボードで打ってみたのですが、実にひどいですね。
 もうちょっとまともなタイトルなかったのか、という感じですが、実のところ、この作品は一章部分で完結予定のコメディにする筈でした。
 久しぶりにオリジナル作品を書くにあたって、また長く患っているエターナル病の治療の意味も込めて、とりあえず十万字前後で完結するのを一本書こうと。

 まあ、そういう事なので、遊び半分の気持ちで、いわゆるなろう的ファンタジーシェアワールドを安易に踏襲し、タイトルも適当に決めて書き始めたところ、あれよあれよとポイントが伸び、ランキングに乗り、書籍化の打診がいくつもあり、と、それで欲に駆られて調子に乗って長期連載化したのでありました。
 つまり、少年ジャンプなどである、ギャグ漫画作品が、途中のテコ入れでシリアスバトルものになる、というのを一人でやっていたわけです。馬鹿だね。

 ともあれ、一応着地点だけは決めていて、そこに至るまでの流れをどうしたものかと考えていた感じでした。
 前半は風呂敷を広げまくったり、思い付いた設定をばんばんぶち込めるので筆も乗って楽しかったのですが、後半に行くにつれて、広げた風呂敷を畳み、ぶちまけた設定を拾わなくてはならなくなるわけで、段々と苦行になっていました。ああ、作品がエタるのはこれがデカいのだなあと納得したものです。
 そもそも、こんなに長期化するならタイトルも設定ももう少し練ればよかったと後悔していたのですが、そうしていたらこれだけ読まれる事にもならなかったのかも知れないとも思っています。

 いずれにせよ、この作品は「完結させる事」を主題に置いて書き始めたものですから、その目的だけははっきりさせて、何とかそこまで持って行く事はできました。今まで自分がやらなかった手法を取り入れてみたりもして、色々と勉強になった事は間違いありません。当初の予定の十倍以上の文字数になったのは阿呆としか言いようがありませんが。

 今後の門司柿家の予定としては、ひとまず書きたい作品がいくつかあるので、それらをもそもそと書いてみようかと思っています。公開できるクオリティに仕上がるかどうかは謎です。
 むすえすの続編、後日談、外伝などを望む声も大きいのですが、今のところ予定は一切ありません。この作品で書くべき事は大体書きましたし、何もかもを語りつくすよりも、想像の余地を残した作品の方が個人的に好きなので。
 どうしても、という人は書籍版の書下ろしなどを読んでください。七巻が2月15日に発売予定です。(よし、自然に宣伝ができたぞ!)

 個人的には遊びの作品である為に、自己評価は決して高くないのですが、こうやって完結祝いのコメントを沢山いただいている現状を見て、ある程度は力のある作品になってくれたのかな、と思っています。
 長らくお付き合いいただき、どうも有難うございました。またどこかでお目にかかれる事を楽しみにしております。

 門司柿家
コメント全39件
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Tao
2020年09月12日 13:11
読み終わる事がさみしくて、半年以上も開けませんでした。ようやく読み終わりました
お疲れ様でした。
すごく楽しめました。
心がほのぼのとして洗われるような素敵な最後で読み応えがほんとありました!
叶 創志
2020年02月17日 21:29
物語の完結おめでとうございます。
天候や自然の描写が緻密で、そこを読むだけで物語の世界に引き込まれていき、ああこれが小説の面白さなんだ……と感じさせていただきました。
登場人物も皆個性的で、かつ魅力的な人々ばかりで、その登場人物同士のかけ合いがまた楽しくもあり、心に響くこともしばしばでした。
良い作品をありがとうございます。
やすたか
2020年02月16日 14:37
素敵な物語をありがとうございました。
過去と現在を行き来して、散らばった伏線が最後はひとつにまとまる話の運びかた、実にお見事でした。うちのご近所にもベルさんみたいな人、一人欲しいな(笑)
yua
2020年02月07日 12:58
完結おめでとうございます。かなり最初から読んでいたのですが、登場人物の距離感が凄い好きでした。アンジェのベルへの執着以外は尊敬はしても崇拝までいかず、変に献身的になったり情にほだされず、「いや~手伝いたいけど自分も忙しくて」みたいな雰囲気で変に関わって来ないから逆に人間味があったと言うか、小説の登場人物としてはインパクトないけど、逆にそれで世界観が破綻せずに楽しく読めました。終わったからこそ気になる所は一杯あるけど、この世界はもしかしたら何処かにあるかも、とか思えてきて凄く心がポカポカしてます。
素晴らしいものを読めて幸せです。有難うございました。
黒うさぎ
2020年02月06日 03:56
コメディ→シリアスバトル→予想外の長期連載。
キン◯マンと同じ道を辿ったという事ですか。
作品のイメージからかけ離れた以外なウラ話ですね。

帰れない娘は特に好きで、ニコニコしながら何度も読み返しています。
良い物を読ませていただきました。(* ̄∇ ̄)b

中盤(?)位から執筆に苦労された様ですが、完結まで走り続けていただきありがとうございました。
完結おめでとうございます。
そしてお疲れ様でした。
書籍のタイトルを見かけ、なろうで同名タイトルを見かけたため読み始めましたがとても面白かったです。

最終局イシュメール戦がちょっとあっさりしてたのでラスボスハデになるのか?最後がどうなるのかとても気になりましたが、まさかのラスボスバトルなしw

ベルグリフらしいですね。

あとは、後日談で帰ってきたアンジェをお迎えする、
新しい弟か妹が居ますように

漣 十七夜
2020年02月02日 12:21
面白かったです!
理想の父娘や仲間たち、田舎と都会の違い、悪役ではない敵、どれも良かったです。

ただひとつ不満を上げるなら、ベルグリフの嫁問題。
一つは、ベルグリフトサティともっとイチャイチャさせてあげて欲しかったです。
と言うか、居候大勢いるのは夫婦的にどうなのかw
もう一つは他の嫁について。
ぶっちゃけ、ヘルベチカが振られたのが残念なんですよ。
正直言ってベルグリフならサティの他に、アンジェリンとアネッサとミリアムとセレンと青髪の女行商人とサーシャとヘルベチカと冬の貴婦人とマリアとシュバイツとシャルロッテとビャクとアシュクロフトとマルグリットとグラハムとロゼッタとグラハムの剣とミトとヤクモとルシールとマイトレーヤとハルとマルとソロモンを同時に嫁に出来る器が有ると思ってますからw

次回作、楽しみにしてます。
あと、できれば後日談とかがあったらうれしいです。
朝橋
2020年01月27日 17:11
完結おめでとうございます。
すごくいい物語でした。
神楽忍
2020年01月27日 15:53
完結、おめでとう御座います。

最終話を読み終えた瞬間、そのままの勢いでついつい読み返しをしてしまいました。

この作品に出会ってから2年と数ヶ月、たくさんの感動を頂けた事感謝致します。

次回作や後日談など、今後の門司柿家様のご活動を心よりお待ち申し上げます。
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