2020年12月23日 (水) 21:21
毎週日曜更新と言ったな! あれは次回からだ! 初回は水曜日更新だ!
という訳で、書籍化秘話第一弾をお送りします。以下、脚色ありです。それではどうぞ。
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それは、燦々SUNが誤字って『前世餅の少女が願うこと』とかいう狂気の短編を書いていた6月中旬のことだった。
「うん? なんかメッセージ来てる」
ふとマイページを開くと、そこにはメッセージの着信を告げる赤文字。
「感想返信のお知らせかな? 最近なんか感想書いたっけ?」
そう思いながら赤文字をタップすると……
【送信者:運営 件名:書籍化打診のご連絡】
「……は?」
なんぞこれ? え? 書籍化? 短編ばっかり書いてる私に? 書籍化の可能性を端から捨てた、自他共に認めるなろうエンジョイ勢の私に? 読者に「真面目に書けば書籍化できるんじゃね? マジで」と言われて「真面目に書いたら筆止まるからムリ♡」とか返してる私に?
「……私に声掛けるとか、どこの勇者だよ」(←超失礼)
奇特な人もいるものだと思いながら、画面をスクロールすると……
【初めて連絡させていただきます。私、株式会社KADOKAWAスニーカー文庫編集部のMと申します】
おっと、空目かな?
眼鏡外して両目をぐりぐり。ちょっと目が疲れてるな、目薬差そう。目薬目薬……あったあった。目にぴちょん。あ、右目外れた。ティッシュティッシュ。えぇ~っと、ティッシュどこだ?
「え? スニーカー文庫?」
いやいや、ティッシュとかどうでもいいわ。え? あの天下のスニーカー文庫? ハルヒの? なろうの書籍化って、そういうの専門に扱ってるレーベルでやるもんじゃないの?
「タイトル……タイトルは? ああ、アーリャさんか。……え? あれ以上ネタありませんけど?」
う~ん……ああ、これあれか。「実際に書籍化できるか分からないけど、可能性感じるから連載書いてみない?」ってやつか。書いてもらっても、会議で企画通らなかったらごめんねっていう……まあ、話だけでも聞いてみようかな?
~~ 後日 リモート ~~
編「どうも、はじめまして~」
燦「はじめまして~」
編「改めまして、角川スニーカー文庫で副編集長を務めております、Mと申します」
燦「ふくへんしゅうちょう」
編「はい?」
燦「ああ、いえ」
編「とりあえず、こういった作品をこれまで担当してるんですけど……」
燦「……え? いや、めっちゃ知ってます。むしろ知らないタイトルがない……これなんて今度アニメ化しますよね? あ、こっちのも」
編「はい、そうなんですよ」
燦「ははは……」
編「それはさておき……アーリャさん、よかったです。内容が面白かったのはもちろんですけど、もうタイトルとあらすじの時点で完璧でした」
燦「あ、ありがとうございます」
編「ところで、このヒロインのアーリャさんってあれですよね?」
燦「はい?」
次回:『書籍化秘話② ゲーム業界にはね、勝てないんだよ……』に続く。
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う~ん、セリフの度に燦と編っていちいち書くのメンドクサイな~……そうだ、イニシャルにすればいいんだ!
SとH
……な、なんかいかがわしい雰囲気だな……ああそうだ。イニシャルを編集から取るからいけないんだ。本名にすれば問題ないんだ。
SとM
アウトォォォォォーーーー!!! ……ごめんなさい。
祝福ありがとうございます!
いや、マジでお久しぶりです。
そして、なんだろう。この、久しぶりに会った親戚のおじさんがオカマになっていたかのような微妙な感じは(苦笑)
うん、まあ祝意だけは受け取っておきます。あ、キスは遠慮しておきます。ソーシャルディスタンス保たないとなんで。10mほど。