2020年08月15日 (土) 10:52
終戦記念日(欧州では五月だったり、アメリカでは九月?だったりするが)に、三月に購入して、JKハルを読み終えた後に読んだミリタリー界ではヒーローとして崇められているハンス・ウルリッヒ・ルーデルの回想記「急降下爆撃」を読み終えました。
なんでこれを後にしたかは、先に読んだJKハルで受けた暗い気分を、ルーデルに吹き飛ばしてもらう為である。
物の見事に、その気分を急降下爆撃や対戦車機関砲で戦車を破壊したみたいに吹き飛ばしてくれた。
それとこの本を読んで一つ分かったことがある。
ルーデルは二階から風船で飛び降りようとした想像豊かなワンパク小僧であり、熱心なスポーツマンだと言うことだ。
両親もワンパク小僧な息子に苦労したことであろう。そして酒もたばこもやらず、牛乳ばかり飲む。
オタクを初め、ミリオタなどはやたらとスポーツは嫌うが、彼らが大好きな軍人たちはスポーツを良くするもので、それで日々のストレスや運動不足を解消している。
欧州やユダヤ人たちが嫌い、かつての同盟国や白人至上主義に目覚めた白人たちが好きなナチスは、強いドイツ人を育てるために、スポーツを推奨していたのだ。
スポーツはナチスだと言い訳をする輩が出るかもしれんが、それを逃げる理由にしてはならない。人間は身体を動かす生き物だ。この本を読んだ機に、自分ができるスポーツを探しても良いのでは?
回想記でルーデルがやっているスポーツは、どれもチームワークが必要な物ばかりで、それも激しい種目ばかりだが。
そんな話は置いておき、有名になっている話がこの回想記では記されている。
一つは戦艦を沈めたことや千回目と二千五百回目の出撃。敵地に不時着し、はるか遠くの味方の戦線まで命の危機を感じながら徒歩で向かったこと。
敵のエースが撃墜?したことに、片足を敵の対空砲で失ったことなどの有名なエピソードが記されてる。
ヒトラーの出撃停止命令のエピソードだってある。
良くシュツーカJu87の爆弾搭載型や機関砲搭載型の話が出て来るが、Fw190にも乗ったエピソードも出て来る。実際、シュツーカよりも、戦闘爆撃型のFw190の方で戦果を挙げている。
更にはアメリカ軍の最強の攻撃機、A-10サンダーボルトの設計の際に、この回想記は参考書として設計者たちの必読書となった。実際に本人も呼び出され、アドバイスと試乗している。
回想記にはA-10開発までの話はないので、ご了承いただきたい。
それと結構、ヒトラーにでも感化されたのか、共産主義に対する敵意も感じられていたが、書いた本人は最後に中傷を目的としては居ないと書いているので、ルーデルファンなら信じよう。
さて、次は何を読もうか。