「この世界でヒーローを演じるのは大変でした」投稿しました!
2018年01月06日 (土) 22:38
「おらぁ」
周囲は刃物がぶつかる音が響いていた
「てめぇが連続殺人犯か?」
仮面をつけた男は、コクリとうなずいた
「人を殺して、何が目的だ」
仮面男は低い声でしゃべりだした
「目的?」
「何を言っているんだ」
「楽しいからに決まってるだろ」
「お前が今まで殺したのは14人、ふざけんじゃねぇよ」
「死に対しててめぇはなんも思はねぇのか」
「楽しいものだろ」
刀を強く握りしめた
「てめぇ」
気が付くと辺りは赤く染まっていた
「ちきしょう…」
「・・・」
「すまねぇ」
「お前のお父さんとお母さんは救えなかった」
「あなたは私を救ってくれた」
「ありがとう」
「そうか、こんな俺でも救えた奴はいるのか…」
「きっと何人もの人を救ってきたと思いますよ」
「そうかもな」

「おい、依頼されてたやつ殺したぞ」
「いつも君にばかり手を汚させて悪いね」
「いや、もう慣れたよ」
「じゃあな」
「ちょっと待ってくれ」
「なんだ」
「このさっきの件で出てきた親を殺されてしまった女の子のことなんだが」
「ああ、いたな」
「で、なんだ?」
「その女の子が君が養ってくれるといっていたと話していたんだが」
「俺が?」
「あぁ、その人です」
「その人が家に泊めてくれるって言ってたので」
「と言うのだが」
「言うわけねぇだろ」
「こちらも、急で宿が用意できてなくてな」
「1か月ほど君の家に行かせてもいいだろうか」
「やだよ」
「この子の学校の問題もあるんだ」
「関係ねぇだろ」
「報酬を1.5倍にする」
「倍だ、倍なら受けよう」
「くっ…分かった」
「やったー」
「騒ぐな」
「私佐渡愛璃って言います」
はぁ…
「ここまで来たら仕方ねぇか」
「俺は伊藤剣斗だ」
「宜しくな」
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