十二ヵ月の姫君様 あとがき
2023年11月20日 (月) 11:10
 今回の活動報告は完結いたしました「十二ヶ月の姫君様」のあとがき的なものです。作品ページに書いても良かったのですが、あそこのあとがきが長いのは個人的に嫌だったので…(笑) あとがきのために一話を使うのもあれだしなあと思い、活動報告の場で書かせていただきます。
 今回はただの「自己満足型活動していた報告」なので全然読み飛ばしてもらって大丈夫です。
 だって10年やったんですもん。振り返りたいんです←
 あと、盛大にネタバレ要素ありでございます。


 ☆ ☆ ☆


 まずは改めまして、十二ヶ月の姫君様を少しでも読んでくださった方々、本当にありがとうございました。途中で折れていた可能性大の作品なだけに感謝してもし切れません。
 約10年ですよ。おそらく多くの方が挫折されたと思います。
10年って長いです。勉強が分からず教師に怯えてお腹を壊していた高校生桜二が、今や仕事が不安でお腹を壊している社会人ですからね。
10年もあると色んなことがあります。十二ヵ月の姫君様的に大事件だったのは前使っていたPCがバッテリーの不具合で起動しなくなり、プロットが全部吹っ飛んだことですね。バックアップ大事。
そのせいで物語の後半は駆け足かつ抜けも多くなってしまっているかも…。

 今回の完結で一番の成長は「やり切ったこと」でしょう! 悠馬たちも長い間、苦しい事情を抱えてお疲れ様でしたね。

 さて!十二ヶ月の姫君様を振り返っていきたいと思います。

 十二姫の始まりは遡ることかなり前(覚えていないレベル)、僕の中学時代の部活の後輩が開催したイベントがきっかけでした。「科学」をテーマに小説を書くというものでして、当時は多くのユーザーさんと交流していたので結構盛り上がっていた覚えがあります。
 その企画で私が投稿した作品が「科学と人間と愛は繋がっている」というものです。今までファンタジーしか書いてこなかった私としては初挑戦となる人間関係がメインの話で、投稿前は結構不安な気持ちがありました。それでも面白かったという声をいただいて、浮かれて人間関係メインの連載作品を書こうとなり完成したのが「十二ヶ月の姫君様」です。

「宇宙」や「呪い」といったファンタジー要素もありはしましたが、基本は悠馬を中心とする日常のストーリー。
完結した今思うのは、一人の人間が複数の人間の思考を書くのは大変だなあということです。悠馬は比較的、私に似ているところがあるので(と言っても悠馬の方が圧倒的リア充)感覚的なところで書きやすかったのですが……そうなると性格が反対側の羽花とか苺とかは分かりにくかったわけです。というか乙女心が分からないので女性キャラは私の空想でしか作り上げられないという。そういうところでリアルさに欠けた場面もあったのではないかなあと。

 あと宮葉家の問題が長くなりすぎたのもある意味では誤算でした。私の中でメインは悠馬とミラア・真菜の関係を置きたかったので、三章も使ったのは薄れちゃったかなあ…。何事も適切な配分が必要でありますね。

 次はキャラクターについて。
 個人的に予想外だったのは、結希が思ったより好かれるキャラになったというところです。私のイメージでは「ミラアと真菜と苺、誰が結ばれてほしい?」なんて話題できゃーきゃーしてもらう予定だったのですが、読んでくださったほとんどの方が結希が好きだとおっしゃってくれます。魅力的なキャラクターになっていたと考えると大変喜ばしいことですが、宮葉家で唯一メイン回がないので、人知れず私は焦っておりました。もうちょっと小学生らしい結希の掘り下げをしたら良かったなあとも思いますし、これ以上話を増やしたらミラアたちがもっと遠くなっちゃうなあとも思いましたから……苦渋の決断でメイン回追加は見送りました。

 …というか、結希よりも想定外の人気は汚田だな。
 でも、この作品はネガティブになってしまうキャラが多かったので、汚田みたいなキャラはある意味で貴重だったかも。もちろんこんなに引っ張るとは思っていなかったので、汚田の扱いもひどく雑でした。ごめんね、汚田。

 あと思っていることは、呪い開発者を少し前半でも仄めかせたら良かったなあと。第8章で突然名前が出ましたからね。うーん、振り返れば振り返るほど、反省点が浮き上がってくる…(笑)

 宮葉家問題解決からは一気にミラア・真菜・苺の関係が進んでいくわけですが、もっと苺のキャラづくりをしっかりできれば…という点で少し後悔しています。少なくともミラアと真菜のどちらかだろうとまでは読めている方がほとんどだったと思うので笑
 実際、私自身がミラアと真菜で悩んでいましたからね。捻りのある展開は私には考えられませんでしたとさ…。

 一番気になるのは悠馬が読者さんにどう映っているかですね。女の子がたくさん出てくる話って結構主人公の男の子が重要だと思いますので。予定よりも暗いやつになってしまいましたが、ちゃんとミラアや真菜に寄り添えるキャラクターになって欲しいとは思っていました。どう捉えられるかは皆さま次第なので何ともですが(笑)

 ここまでダラダラと書いて来ましたが、失敗も多かったということはたくさんのことを学べた小説だったかなと思います。せっかく長期連載を達成したのですから活かしていきたいですね。

 それでは最後に、改めまして長い間、十二ヶ月の姫君様を読んでくださりありがとうございました!またお会いしましょう!
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