そして、癒えない傷になる
2019年07月18日 (木) 17:40
ハッピーエンドが好きなのですが書くのが難しく、
救いのない後味の悪い話も好きなのでそちらに傾きます。
創作意欲はあるものの、久しく文章を書いていなかったため中々物語になってくれません。
長編を書きたいのですが、時間的にも技量的にも難しいため、短編で慣れて行きたいと思います。
活動報告ってこういう使い方であってるんでしょうか。
以下、作品のその後等。

この後セドリックはロペス伯爵家からも追い出されるのかもしれないし、
隣国の貴族に怪我をさせられたという貸し(借りも有る)があることを利用するため
ロペス伯爵の後を継いで伯爵になるのかもしれません。
その場合、ロペス家にゆかりのある家から嫁をとります。
多分事前に決めごとをして、既にお腹の中に他の男性の子供がいる状態で嫁いできます。
その父親もロペス家にゆかりのある人間です。
けして結婚できない関係の相手ですが、嫁いできた女性はその人を愛しています。
利害関係の一致と、ロペス家の血を絶やさない為の処置です。
セドリックはイザベラがつけていた指輪の石を身に着けています。
ロペス伯爵は赦しませんでしたが、彼に手紙を渡したメイドがこっそり渡しました。
メイドも赦してはいません。それが彼の心を苛む毒になると思って渡しています。
イザベラは特別な娘ではありませんでしたが、ある程度誰にでも優しい、良い子でした。
ロペス伯爵と夫人にとっては、最愛の一人娘でした。

セドリックは二度と誰にも愛されないし、誰かを愛する事もありません。
自分を愛する者しか愛することができない人です。
だから、たった一人自分を愛するイザベラを愛していました。
イザベラは物語の中の人物を愛するようにセドリックを愛していたようです。
平面的な愛です。奥行はありません。
彼女が愛するセドリックが本物のセドリックだったのかは、もう誰にもわかりません。
やっぱり救いのないお話です。

追い出された場合は多分わりとすぐに死にます。
誰にも看取られずに、イザベラの墓の近くで息絶えます。
こちらの方が、彼にとっては幸福な終わりなのかもしれません。
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