『奮励奴隷』更新のお知らせと、「奴隷」という立場について
2019年02月25日 (月) 12:22
20時18分でございます。

『奮励奴隷』の最新話更新のお知らせと、現代的に考えての奴隷心理について思うところをって報告です!

作中、リンデスちゃんは悲観的で嫌な性格に見えてしまうと思います。
ただ、これって誰しもどこかで体験してたりすることと思うわけです。

例えば、学校とかでもですね。
私は根暗な方でしたので、明るく振る舞える所謂「リア充」と同じ空間で同じ会話の輪に身を置くのが凄く苦手でした。
彼らが悪いわけではなく、単にノリがあわないだけで「これだからリア充は」と相手に自分の違和感の所在を置いてしまうことも多かったです。

どうしても人間、精神的に余裕が無ければ極端に負の要因を一か所に集中してしまうと思うわけです。
自己嫌悪もひとつの形かと思いますが、リンデスちゃんは比較的社交性のある設定でスタートさせたので、自分の外に嫌悪感の所在を置くかなと思い書いています。

奴隷という立場上、実際問題としても多くのことには抗えないわけです。
そうなると、擦れて当然ではないか?というのが、作中の彼女に至った理由です。
なんなら、もっと憔悴していても良いのかなとも思いますけどね。

昨今、ないしはファンタジーでの主人公サイドへ来る奴隷は何かと元気な印象を受けます。
もちろん物語はフィクションですから、より良く作品が映えるようなキャラクターになるのは幾分か仕方のないことです。

でも、成す術なく奴隷として過ごしていた弱き者が一転した時、そんなに「良い人」になるのかな?って疑問を抱くわけです。
確かに、人の痛みがわかることで優しくなれるとは思います。
でもそれって、相当に時間と労力を要した結果では無いでしょうか?

鬱だったりの精神疾患を知っている人は、人に優しくあれるかと思います。
それも、完治なくとも気持ちに余裕が出来てようやくと思うわけです。
辛い時に「元気出して」と言われて、即座に人の心配をするまで気を配ろうだなんて普通ならないと思うんです、それは仕方ないですし当然だと思います。

奴隷から主人公に救われ、当たり前のように元気になるキャラクターには似たような違和感を覚えるのです。
なので、リンデスちゃんは健康的な性格を奴隷生活でゆがめられ、今後もそれを一生涯引きずるように書いていくつもりです。
もちろん、たくましい奴隷もいるでしょうけど、悲劇的な展開であればあるほど精神は壊れ歪み荒むと思いますしね。

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします!


















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