2016年10月12日 (水) 18:52
その日初めて日本政府は、戦後初となる命令を下した。防衛出動。即ち外国からの侵略や武力攻撃に対抗するために発動される命令である。日本は、今侵略の危機、占領されかねない状況に陥っているのだ。 敵の名は、星間軍事連合サイデリアル。 異星の国家ないし武力組織である。
防衛出動に応え、陸海空の自衛隊は戦力の展開を開始した。 混乱覚めやらないとはいえ、自衛のための武力という存在であるためだ。
武力攻撃等による国民の保護に関する措置により、通行止めとなった道路を陸上自衛隊の車両が疾駆する。
最新の10式戦車と90式戦車が道路を駆け抜ける。74式戦車は、予備戦力として続く。 対戦車装備を中心とした普通科隊員を満載した兵員輸送トラックや特科部隊のMLRSなどの自走砲が続く。 地対空誘導弾は、急遽フルメタルミサイル仕様となっている。
異世界の陸上自衛隊や対特殊生物自衛隊のメーサー戦車も車列にはあった。
太平洋側には、空中戦艦を有するサイデリアルに決死の覚悟で挑む海上自衛隊とアメリカ海軍が展開していた。 イージスシステムを有するあたご型。こんごう型。 異世界のイージス護衛艦みらいの姉妹たち。
アメリカ海軍からは、アーレイバーク級駆逐艦。タイゴンデロガ級駆逐艦。
ズムウォルト級駆逐艦のレールガンは、迎撃の要。
めをひくは、日米の巨大空母。 サイデリアルの機動兵器アンゲロイに艦載機を持って戦いを挑む。
国産ステルス機Fー3を発進させようとする固定翼搭載大型護衛艦よしつね型よしつね・べんけい。 アメリカのステルス戦闘機F35を展開するいぶき型いぶき。
アメリカの原子力空母ニミッツ級ジョージワシントンからは、Fー18Eが羽ばたく。
航空自衛隊基地では、戦闘機に対する整備やミサイル装填作業が進められる。 迎撃のための鋼の翼として飛び立つは、世界最強のなをもつF15。 空自仕様のF35も羽ばたかんとす。
そのなかには、スーパーX三の姿もあった。
アメリカ空軍もF22やF16の発進を進める。
そして・・・・白銀の巨人達も着々と出撃のかまえをとりつつあった。
後方の官邸では、怒号が飛び交っていた。
「戦略自衛隊のN2兵器をサイデリアルに使用するべきではないですか!」
「非核三原則を唱える我が国が核兵器に相当する大量破壊兵器を使うわけにはいかん!」
「そんなことをいって、技術水準の違う相手に自衛隊が敗退したらどうするつもりです! 大量破壊兵器を使用して敵を撃退し、それを背景に敵の攻撃をおさえる抑止とするべきだ!」
「サイデリアルが大量破壊兵器を保有してたらどうする! それに近づいてくる敵はともかく弾道ミサイルや巡航ミサイルといった運搬手段もないから報復措置も有効にとれないぞ!」
日本の運命を決める一大決戦が始まろうとしていた。
自衛隊をスパロボで活躍させようと日本の戦力を強化した 戦略自衛隊は有能だと思うが、残酷すぎるからスパロボ登場は無理か
読みかえそうとしたら消えてたが・・・記憶に残るスパロボクロス作品だった。