2024年05月10日 (金) 18:49
■コミカライズ版第1巻、間もなく発売されます。
路那さんに描いていただいているラピスの心臓のコミカライズ版の第1巻が発売されることになりました。
無名編ストーリーの中盤頃までの収録となっていて、1巻のために書き下ろしで書いた短編「境界」も掲載されています。
ストーリーはシュオウが人間社会にデビューした無名編よりも前、
一人で深界を旅していたシュオウは、突如現れた敵意のない謎の狂鬼と遭遇する――――
コミカライズ版1巻内でしか読めない特別な小エピソードとなっています。
関わっていただいている皆さんのおかげで完成した1巻、
ラピスの心臓にぴったりな帯の煽り文も素晴らしく、カバーも非常に格好いいものに仕上がっています。
是非、買ってください!
〓〓〓★ラピスの心臓 コミカライズ版 第1巻情報★〓〓〓
【発売日】
2024年05月29日
【価格】
792円 (税込)
■無名編の思い出
コミカライズ版1巻発売記念に、なにげない思い出話を吐き出します。
ラピスの心臓には試し書きをした原型のような作品があり、
シュオウ、グエン、アミュの原型のようなキャラクターたちが紡ぐアクションファンタジーな物語でした。
後に根幹設定をぼんやり引き継ぎつつ、まったく別の物語としてラピスの心臓を書くことになるのですが、
実は最初に書いた無名編は一度ボツにしています。
主人公シュオウと氷長石との出会い、兵士の採用試験を受けるという流れはまったく同じだったのですが、
そこにいた登場人物たちは今ある無名編とはかなり様相が異なります。
シュオウが出会う大貴族、氷長石アデュレリア公爵は高齢のお爺さんで、
採用試験を受ける際の同行者たちは、みな傭兵くずれの不潔な中年男たち。
お爺さんと出会い、歯のない染みだらけの服を着た強面のおじさんたちと死の森を旅をするシュオウの絵面を想像し、
これは娯楽作品としてはあんまりじゃないか? と自問することに。
結果、途中でばっさりと方向転換を決定することに。
アデュレリア公爵は前身的な作品からアミュの要素を引き継ぎ、
傭兵くずれおじさんは一人だけ残し、あとのメンバーは可愛らしいヒロインたちと、個性的な仲間たちで構成し直します。
もっとライトノベルっぽく、という使命感のもと、完成したものは想像していたよりも多くの人たちに楽しんでいただけたので、
とても良い改善案だったのだろうと思っています。
ただその余波で、ストーリーの全体プロットにまったく存在しなかった二人のヒロイン(アイセ、シトリ)両名の扱いに頭を抱えていた時期があったのですが、
今では問題なくプロットに組み込むことができているので、自分的には過ぎ去りし日の良い思い出です。
現在、路那さんにコミカライズしていただいているなかで、こうしたきっかけで誕生したキャラクターたちが、
活き活きと描写されている様を見られるのは、とても幸せなことだと思っています。
本、買ってください……!
■ピッコマ連載中のお話
コミカライズ版、現在6話前編までピッコマでの連載も続いています。
〓〓〓★ラピスの心臓 コミカライズ版 ピッコマリンク★〓〓〓
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■銀星石攻略編前半の現在地
現在連載中の前半部分という枠組みでは、物語終盤の入り口辺りまで到達しています。
ここから先は戦地に立つシュオウと、ターフェスタにいる面々の二つの場面が主軸となって物語が展開していくのですが、
まったく異なる場所にいる人々の物語をどのように見せ、構成するか、悩みながら執筆をしているところです。
前半完結の目処は夏頃目標で、その後の後半部分はサブスクでの先行配信をスタートさせる予定です。
その頃にまた続報お伝えできるよう努めます。
シュオウがカッコいいし、ジェダがシュオウを好き過ぎるのも良いですね。
コミックも買ったし、ピッコマでもコミック最新話読ませていただいてます。
これからも更新楽しみにしてます!