１２話の後半部分。アオ兄ちゃんの「いやだって、死はある種の救いだよ？ 俺は中毒になって苦しみながら生きるよりは、死んだ方がマシだと思うけどね」のくだりをカットしました。

　なので少しだけ、話が変わっています。
　以下に理由を書いているのですが、アオ兄ちゃんの性格？について割と触れているので、今後の物語でのアオ兄ちゃんの心理？行動？を予測せずに物語を楽しみたい人は、読まない方が良いです。
　

















　
　まず始めに「死はある種の救い」というのはアオ兄ちゃんの本心です。
　過去、幼いギルを殺そうとした理由の半分は「同情」からでした。

　ですが、今の段階ではその「本心」をリディアには言わなそうだな～と思い修正しました。
　学園生活始まったばかりですし、彼はまだ、リディアの前では「優しいアオ兄ちゃん」でありたいので。

　修正前の本心がぽろっと出ちゃうアオ兄ちゃんは、『蛇』の部分が出てしまっています。
　これも間違いではなくて、アオ兄ちゃんの思考と行動に矛盾点があるわけではありません。
　修正前のアオ兄ちゃんはリディアに自分の本心を知ってもらいたくて、加えてどんな反応を取るのか見たかったんだと思います。

　アオ兄ちゃんは心に矛盾を抱えています。
　愛情深く感情の色彩が豊かで、そのために葛藤し迷い苦しむ。
　不動だったはずの心の中の天秤はある時から揺れ動くようになり、その答えを原因である少女に求める。結局のところ、答えなんて自分の中にしかないのに。

　そんな彼なので、修正前も修正後もアオの行動はどっちも有り得るのですが、
　今回は「アオ兄ちゃん」としての行動を選びそうだなと思ったので修正しました。
　これにて説明は終わりです。
　ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

　ちなみに「死はある種の救い」はアオ兄ちゃんの本心ですが、彼は殺人を善行とは思っていません。
　どんな理由があろうとそれは「罪」だと思っています。