2021年03月29日 (月) 19:11
しは かたです。
ちょっとネタばれ的な感じなので、それを望まない方はここでお戻りくださいませ。
さて、連載中のwomanですが、私の前に大きな壁が立ちはだかりました。
私は夏織と幸のお話を書き始めるにあたって、濃い一年を書いて、読んでくれている皆様にその人と成りを知ってもらったあと、時計を進めてお話を畳もうと最初からエンディングを決めていたのです。
それは、どちらかがどちらかを見送ったあとの場面。それでこのお話を終えようとしていました。
がっ、いざそれをエピローグとして書いていこうとすると、途中でというか、ほぼ最初の数行で止まってしまうのです。そんなことがここひと月くらい毎日続いているのです。
なぜならお恥ずかしいことに、私は泣いてしまうから。悲しくなって細部を詰めていくことが辛くなってしまって、どうしても筆が止まってしまうのです。私も泣き虫だから。
つまり私はこのふたりにどっぷりと感情移入していたのでした。そして私は夏織と幸に、まだその人生を閉じる時を迎えて欲しくないなと思ってしまったのでした。
こういうことは、物語を書いていく姿勢としては良くないことなのでしょうけれど、このお話の世界を創ったのは私。
ということは、私は夏織や幸をはじめとする登場人物の生みの親。であるのなら、親が子を愛おしむのは当然。いつまでも笑顔で健やかにと思うことも当然と考える次第。
そして私が世界を創ったということは、私はこのお話の世界の神(笑)であるということ。なら、どうしていくのかは神(笑)次第、まさに神のみぞ知るというところ。ふはははは。
えっと、結局、何を伝えたかったのかと言いますと、あと三話+エピローグで終わろうとしていたこのお話を、夏織と幸がその人生を充分に謳歌したと私が思えて、かつ、私が泣かずにエピローグを書けるようになるまでこのお話が続いてしまうということです。だから、このお話の終わりがいつになるのかまだ分かりません。
今までのように何気ないエピソードをつらつらと書き続けて、名もない女性達の叙事詩的なものを目指すのもありかなぁと思います。もちろん、私の書くこのお話がそんな大層なものに決して成り得ませんが、少しでも何かを残せたらないいなぁと、今はまぁ、そんな感じです。
ずるずると続いていく感は否めませんが、よろしければこれからも夏織と幸のお話にお付き合いのほど、よろしくお願い致しますです。
以上、しは かたでした。
そう伝えてくださると、とても励まされます。もう暫くお付き合いくださいませ。頑張ります。
「わたし幸せだし」
「私も。幸だけにねっ」
「うぐ」
「泣くなしはかた」
「そうだよ」
「うぐうぐ」
「けど幸。それはない」
「なななっ」
「はっ。ははは」
「「じゃあね」」
「うんっ。ばいばい」
みたいな感じでいきたいですっ。今はまだ無理ですけど。あはは…うぐ。