2021年01月18日 (月) 13:01
こんにちは。
一人称練習!ということで、新作を投稿しております。すでに読んでくださったみなさま、ありがとうございます。
言葉の壁をテーマにしたじれじれ話。久しぶりにピュアな話を書きましたが、この表現で言葉の壁を感じられるのか?とちょっと震えぎみです。
言葉なく身ぶり手ぶりでコミュニケーションとるの、なんかええ、可愛いと思ったところからできた話ですが、これはマンガ向きのテーマだと思いました( ̄▽ ̄;)
小説だと相手の身ぶり手ぶり、表情が伝わりにくいのですよね……苦肉の策にあとがきにヒーローの台詞の訳をつけましたが、激甘台詞集になって、私はもうどうしていいかわかりません……
本音をいうと、なろうの話において言葉の壁なんてなくてもよい設定だと思ってはいます。国外に行こうが、異世界に行こうが、言葉は通じるものとして読んでます。気にしたことない( ´∀`)
乙女ゲームの世界なら、より気になりません。だって、その乙女ゲーム、日本製だろうし。
金髪碧眼や、黒髪黒目や、赤毛褐色ボーイなんかの、てんで違う国の人たちが同じ言語を話していても気になりません。だって、日本製なんだし。(大事なことは二度、言う)
そう考えると乙女ゲーム世界は、万能だと思います。
いらないと思いつつ、書いてみたかった話です(苦笑)
糖分補給したいかたは、どうぞ(^^)
「初めて恋をした人は、言葉が通じませんでした」
ご連絡。
ニアと戦う聖女を一端、検索除外にしました。ニアは書き直しています。もうちょっとテーマに一直線の書き方にしようと思っていますが、なんかまるで違う話になりそうな予感。。
戦う聖女はあのまんま。続きを書いたら、再公開したいです。
◼️アルがモーデレしません。
セナのモーモーパーカーを書いたので、じゃあ、アルもという軽いノリでかこうとしたのですが、イラスト構図が思いつきませんでした。
上半身を裸にして、モーモーパーカーを着せて照れさせて、モーとい言わせるだけなんのですが、なぜかかけません。
シチュエーションが思いつかないのか?と思って、小話を書いたのですが、見事に撃沈しました。
以下、その小話。
最初に言いますが、アルはモーモーパーカーも着ないし、モーデレもしないです。デレてはいます。
梅子は悩んでいた。
手縫いのモーモーパーカー(ピンク)を握りしめて悩んでいた。
(アルフをひんむいて、ピンクのモーモーパーカーを着せたい! それでもって照れさせながら、もーと言わせたいっ!)
どうしてそんな情熱を抱いてしまったのか。全ては丑年という誘惑のせいだろう。
しかし、このミッション。
実にハードルが高い。
まずは筋肉をさらさせることであるが、脱がせるのはよい。頼めば彼は結構、すぐ脱ぐ。胸筋から腹筋までを羞恥もなくさらしてくれる。
問題なのは、うっかり下まで脱ぎやしないかということだ。
正月に全裸。笑いの定番のはずだが、彼がやると全然、笑えない。むしろ、粛清される。警察がくる。逮捕される。梅子は規制を尤も恐れる女であった。
脱がせるのはまだいい。
問題は、このパーカーを着るかだ。
彼は女装もこなしてくれたある意味強者なので、たぶん心底お願いすればやってくれそうだ。おや? パーカーを着せることは問題のように見えて、問題ではないみたいだ。
いや、待て。最大の試練はまだある。
それは、照れさせる、である。
筆者曰く、アルの照れシーンは作中にあるはずなのにイラストにすると手が震える。色男は格好よくかかなければいけないという、イケメン強制力が働いているんじゃないか、だそうだ。
イケメンというものは、作者──神をも脅かす無敵の存在なのかもしれない。梅子は唸った。モーと言わせる前に、自分がもーと言いそうだ。
ピンクのモーモーパーカーを素肌に着て、照れさせる。ついでに牛声でモー。
なんて高いハードルなのだろう。
攻略不可能なダンジョンのようだ。
でも、梅子は諦めが悪かった。
彼女はダンジョン攻略に乗り出してしまったのだった。
◼️攻略方法1
悪役令嬢モードになってお願いしてみた。
「アルフ、お願いがあるの」
梅子は艶やかな微笑を浮かべて、そっとピンクのモーモーパーカーを差し出す。牛模様をのみを見せたのは計算のうち。愛らしい牛の顔を見せただけで、彼は怒るような気がしたのだ。
ピンク色の水玉模様を一瞥しただけで、彼の目が鋭くなる。
目が笑っていないことに怖じけづくことなく、梅子は微笑する。
「今年、私の国では牛を崇める年なのよ。このモーモーパーカーを着るのが習慣。 アルフも着てくれない?」
苦しすぎる言い訳だが、日本の風習など知らない彼は騙せる……はずである。
夜に囁くような声で言えば、彼はモーモーパーカーを受けとり、目を細めた。
目が合った瞬間、腰のあたりがひやりとした。彼はこの世のものとは思えないほど美しく笑っていたから。
梅子の脳内に危険!危険!退避ー!退避せよー!とアラートが鳴り響いた。脱兎のごとく逃げ去ればよいのに、足は地面に縫いつけられたように動かなかった。
「この衣装を着るのが習慣なんだよな?」
「え、ええ……そうよ」
彼はよからぬことを考えている顔をしている。案の定──
「なら、君が着ても問題ないよな?」
え?と思った次の瞬間には、彼はまぶたを閉じた。開いたダークネイビーの瞳の中には、モーモーパーカー(ピンク)を着ていた自分が写っていた。
(ぎゃあああっ! 素肌に彼のパーカーを着てみました! みたいになっている!)
アルフレッドの体型に合わせたモーモーパーカーは梅子が着るとだぼだぼだ。丈は膝まであるが、胸もとは大きく開いていて、モザイクを所望する!と言いたくなる。とっさにパーカーの襟元を掴んでいると、ぽんっと彼の膝の上に転移していた。
見上げると、彼と目が合った。これはまずい。理性を失った顔をしている。
万事休すだ。
「可愛い格好だな……」
「ちょっ、ちょっと、アルフ! なんで私が着るのよ! あなたの為に作ってきたのに!」
「俺をからかって楽しむ為に作ってきたんだろう?」
「ちがっ!」
くはなかった。梅子は思わず目をそらす。
それを見たアルフレッドは、彼の中で飼い慣らしている獣の首輪を取り外した。獣は目の前のごちそう──梅子をどう咀嚼しようか、舌なめずりをしている。
危険な気配に梅子は背中を丸めつつも、反論する。
「なんで、私が全裸なのよ……下着はどこよ? なんでそんな簡単に脱がせられるの」
「何度、脱がせていると思っているんだ。君の素肌をさらした後に着替えさせるなんて、すぐできる」
そういえば大人の着せ替えごっこをしたな、と遠い目で思い出す。あれは恥ずかしかった。
梅子があさっての方向へ思考を向けている間にも、ご機嫌な声で彼は話しかけてきた。
「恥ずかしいのか?」
「恥ずかしいわよ!」
「なら、脱ごう、な?」
「は?」
「着ててもいいと思ったが、恥ずかしいならしかたない」
「ちょっと、ジッパー触らないで!」
いたずらな指先がジッパーをとらえる。アルフレッドは口角を不敵につりあげた。
「やだね」
「もお~~~~!」
◼️攻略失敗
悪役令嬢モードでいったら、モーモーパーカーを着せられて、モーと言わされた。ついでに危うく規制にひっかかるところだった。
◼️令嬢モードでお願いしてみた
「これ、手作りしたの。着てみてくれない」
まるでラブレターを差し出すような恥じらいかたで、彼にピンクのモーモーパーカーを差しだした。
ひくりと、彼の眉が動く。これを俺が着るのか? このピンクの牛の服を俺がか?という言葉が彼の顔には貼りついていた。
受け取ろうとしない彼に、梅子はモーモーパーカーを胸に閉じ込めて、睫を震わせる。その表情は愛する人に思いを拒絶されて、切ない思いを募らせる女のもの。モーモーパーカーでなければ、息を吐きたくなるほど美しい佇まいだった。
アルフレッドもくらりと騙されそうになるが、彼女が宝物のように抱きしめているのは、ピンクの水玉が可愛いモーモーパーカーなのだ。あれは、ない。なさすぎるとは思うが、彼女がいじらしい顔を見せるので、ため息を吐きながら聞いてみた。
「なんで、そんなものを作ったんだ」
梅子は上目遣いでアルフレッドを見ながら、呟くようにいう。
「丑年だから。素肌にパーカーを着てほしいと思ったの。そして、モーって言うの」
「モーか……」
「えぇ。モーよ。牛だもの」
「牛か……」
絶対、やりたくない。
はっきりと思ったアルフレッドは、顎に手をあてて思案した後に、目を細くする。
「梅子」と、呼びかけてまばたきをした。転移魔法を彼女にかけたのだ。両手を広げると、予想通りすっぽりと梅子が胸の中にはいる。
ぽかんとした梅子の唇をすぐに奪った。
「んー!」と叫ぶ彼女の声を塞ぎ支えながら、彼女を地面におろしたアルフレッドは、モーモーパーカーを奪おうと手を伸ばした。
(キスなんかに、負けないわよ!)
令嬢モードをといた梅子は、モーモーパーカーを握りしめて防戦する。
キス魔のアルフレッドのキス攻撃など、もはや日常である。モーモーパーカーは奪わせやしない。
口のなかの甘さと戦いながら、モーモーパーカーだけは離すまいと必死に堪える。
目を薄く開いていたアルフレッドが合わせていた唇の角度を変えた。より深く、頭の中をとろけさせるものに変わって、梅子の手が震え出す。膝もがくがく笑いだした。悔しくて目尻に涙がたまったとき、モーモーパーカーがするりと手から離れてしまった。
同時に離れた唇。「ああっ!」と声を出すが、アルフレッドはにやりと笑って、梅子を壁際まで追い詰める。彼の濡れた唇が妙に生々しかった。
「これを俺に着させたいんだったな。だったら、脱がせてくれ」
「は?」
「ほら、早くしないと気分が変わるぞ」
からかうような視線にムキになり、梅子は火照る体を押さえつけて、彼の服を脱がせていく。ボタンを一つ外すたびに、シーツの上で彼と遊んだ記憶が鮮明によみがえってきて、梅子は眉をつり上げた。
(流されない、流されない、流されない……! 私はモーモーパーカーを着せるのよ!)
しかし、シャツのボタンをすべて外し終えたとき、目の前に隆起した肌を見て、ほぅと息を吐いてしまった。その体に何度、自分は包まれただろう。体温を交じりあわせ、何度、愛されたか。
口のなかの余韻が、梅子を女に変えていく。
アルフレッドは愛しげに見つめながら、梅子の頬にキスを落としていく。くすぐったさに身をよじっていると、甘い誘惑をささやかれた。
「物欲しそうな顔をしている。梅子、おねだりは?」
ビクッと体が震えた。モーモーパーカーを着てください!と言えばよいのに、梅子は彼の首に腕を回して、違う願いを口にしてしまったのだった。
◼️攻略失敗
令嬢モードでいったら、モーモーパーカーは着せられないし、やっぱり規制ギリギリになる。
だれか、アルの攻略方法を教えてください(笑)
ではではー。
この活動報告は
夕月 悠里さま作成のエディターを使っています。
こんにちは!
最強の盾!銀の丸いトレイ!その手があったか。
それなら規制とかいくぐれそうですね(笑)
あと、ペアルック!がたっ。
それですよ、それ!それで……きっと、たぶん、ええ、たぶん、いけると思います!恥じらわせてやる!(燃)
ありがとうございます!
エロフェードアウトなのは、アルだからしかたないです。
寸止め男なんで。
新作はお手すきにでもヽ(=´▽`=)ノ