2022年04月09日 (土) 23:03
さて、部員が増えて1日が過ぎた、ここ数日の情報量が多すぎてパンクしそうだ、しかし、先輩のメンタルの強さには驚かされたな、まさか、あの状況から部員を一人増やすとは、はぁ、気が進まないが部室にいくか、一人部室に向かっていると後ろから声をかけられた。「おーい、待ちなさいよー」後ろを振り返るとあの転校生がいた。「なっなんでしょうか?」「あなたこれから部室行くのでしょう?私も今から行くから一緒に行きましょ」「よく行く気になったね、昨日あれだけのことがあったのに」「しっ仕方ないでしょ!行かないと私の秘密がみんなにバラさちゃうんだから」
可哀想に、俺は言うつもりないけど先輩がなぁ、あの人人の弱みに漬け込むのうまいからなぁ。
「さっ早く行きましょ、あっそうだこれから私のことは咲(さき)って呼びなさい!」
いきなり下の名前呼びですか、レベル高いなおい
「いきなり下の名前呼び?」「私あまり苗字で呼ばれるの好きじゃないの、なんか心の距離を感じるから」「まぁ、君がそう言うなら呼ばしてもらうけど、俺のことは星士と呼んでくれ」「分かったわ、よろしく星士、あなたも私の秘密は言わないでね」「あぁ、わかってる」言うわけないだろ、殺されるかもしれないのに。
「何か言ったかしら?」「ひっ何も言ってません」
エスパーかな?
などと話しているうちに部室の前に着いた。
ドアを開けると先輩がもうきていた。
「やぁ、こんにちは部員たちよ」先輩の顔は、笑顔でいっぱいだった。嫌な予感がする。
「いやー私も部員が増えて嬉しいよ」
「あなたねぇ、弱み握って強制的に入らせたくせによくそんなこと言えるわね!」
「まぁまぁこちらも後がなかったんだ許してくれたまえ」
うわぁ最低だこの人。
「まっまぁ落ち着いて、そっそれで先輩今日は何をするんですか?」
「今日は、とりあえず転校生に話を聞こうじゃないか」
「なんでですか?」
「おいおい忘れてしまったのかい当初の目的を」
うーんとあっ、そうだった転校生がなぜこの時期にきたのか知るために調査してたんだった。色々ありすぎてすっかり忘れていた。
「さぁ、転校生座ってくれたまえ」
「その上から目線やめなさいよ、腹立がたつわ」
「無理な相談だ」
「咲、先輩にそんなこと言っても無駄だぞ、先輩は自分の思った通りに生きてるからな」
「ふーん、まぁそんな気はしてたけどね、星士も大変ね」
まぁ、長い付き合いからの経験だけどな、あれ先輩がなんか睨んでる気がする
「君たちいつからそんな親しげになったんだい?
しかも下の名前で呼び合ってる、」
「いつからって言われてもさっきからですかね?」なんでそんなこと聞くんだろう。
咲(ははーんさてはあいつ星士のこと好きかもしれないわね、ちょっとからかってやろ)
「まぁあなたと違って学年が一緒だし仲良くなるのも当然よね」
なんだ急にどうしたんだ?
「くっ、(私だって下の名前で呼ぶのにまだ抵抗あるのに)」
「まぁ、あなたは年上だからこれ以上親しくなんて慣れないわよねぇー」
なんか空気の流れおかしくない?なんか変な空気になってきたぞ、
「まっまぁ二人とも落ち着いて、先輩早く話聞きましょう!」
「すーはー、よしっもう大丈夫だ、転校生話を聞かせてもらうぞ」
「いいけど、何を聞きたいの?」
「君は、なぜこんな時期に転校してきたんだい?」
「なぜ、と言われてもねぇ、普通に父親の仕事の都合だけど、」
「そっそれだけかい?」
「それだけよ?」
「しょうもないな、なんかもっと凄い理由期待してたのに、」
「いや、そんな勝手に期待されても」
まぁ確かにね
「先輩、転校の理由ってほとんどそんなものじゃないですかね?」
「それもそうだな、漫画やアニメの世界じゃあるまいし、変な機関から命令されてとか潜入するためとかそんなことありえないものな、」
先輩は落ち込んだ、まぁ仕方ないでしょうよそんなこと滅多に起こらないんだから。
「先輩元気出してくださいよ、部員が一人増えたんですから」
「そうだな、それじゃあ改めてよろしくな転校生私は、漣 那月だ」
「天月 咲よ、呼び方は咲でいいわ」
「それじゃあ自己紹介も終わったところでこれからの計画を立てようじゃないか!」