2018年11月16日 (金) 12:38
こちらは叶わぬ星〜動き出す時間〜の後書きとなります。
あとがき
まずは最後まで読んでくださった方。
本当にありがとうございました。
まさかのデイリーランキング2位まで行くとも思っておりませんでした。たくさんの方に読んでいただき本当に嬉しいです。ありがとうございました。
誰がこんな話しになると思ったでしょう。筆者が一番予想しておりませんでした。
元々カイルとサシェが対になるお互いに家族という壁が越えられない義姉弟のすれ違いの恋を書きたくて書いたお話しでした。
最後急に時間経っちゃったよ、と思ったかたもいると思いますがきちんと切るために終わらせていただきました。
ここからは個々の話のあとがきを。
エルリック王子
皆様からの辛口に大笑いさせていただきました。そもそも婚約破棄する王子ってどんなんよ。から考えて出来た人物です。王子だから頭はいいはずです。頭がよくても間違いを起こすんだよ。馬鹿でも間違いを起こさない人だっているのです。ミーナ編でのセリフでお前がそれを言うんかい、と誰もがつっこんだでしょう。筆者も読み直してつっこみました。
ジョシュア&ヨハン
肩書きで人は時に役柄をかえなければいけないと思っております。親=王や姉=公爵令嬢にはならないのです。そしてその肩書きの間で葛藤しながら判断しているんですよーって話。年を重ねている分彼らはたくさんの経験をして視野と可能性を持っているのでどうしても話が含みがちになってしまいました。
ミーナ
魅了なんて魔法を使わない人がどうやって色んな人を虜にするのか、とても考えて出来た子です。サシェは理性を重んじる人、ミーナは欲望を重んじる人とお互い対になりました。ミーナさんは悪魔かい。ミーナは人を軽んじた時点で自分自身の心の成長を止めてしまいました。また、カイルの気持ちも気づいていたけれど自分の為に指摘せず、自分に属することで緩和するという処置をしました。欲望と本能を司りますからね。母親は実は高級娼婦だったという裏設定があります。ミーナさん自身母親の表面しか見ていなかったのと、母親から本当の愛をもらってなかったという少し悲しい設定もありました。
サシェ
書いてる間にこんなに自己犠牲ができる子って女神か!?天使か!?と思ってしまいました。ちょっと見方をかえると自己陶酔している節がぬぐいきれないのが力不足で残念です。彼女は小国に渡り無事仕事を得てそれからある家の次男坊に一目惚れされ猛アタックされ最終的に折れて結婚、という裏設定があります。ちゃんと王様も密かに護衛を数年派遣して裏から守っていたとかとか。小国に行くことを決めたのは母親のアンナです。登場しませんでしたがアンナさん実は怒らせると恐いです。ヨハンもガタブルです。親とは手紙のやり取りをしていたようです。
ヒューズ
第3視点が欲しくて出来た子です。こんな性格の子だったのね。この話のサブが結果的に初恋がテーマだったのですが彼はちゃんと乗り越えた人ですね。引きずる人、想い続ける人。夢中になる人。いろんな形をかけて面白かったです。
カイル
彼が主役です(笑)周りが濃すぎますね。自己分析が苦手で不器用な面ありです。最終編ではあまり具体的にこの国のその後を書きませんでした。あくまで読者様がこうだったのかな?ああなったのかな?と自分なりに考え想像していただけると嬉しいです。最後名前を聞かなかったのは名前が替わってしまってわからない可能性を考えたからですね。ヨハンとアンナは死ぬまでサシェのことはカイルに告げませんでした。カイルの罪を保ち続ける為に悪であることを選んだのです。ちなみにこの世界の平均寿命は65から70歳で設定しております。
ということで本作に書ききれなかったことをこちらに書かせていただきました。
改め、読んでいただき本当に、本当にありがとうございました。
様々な視点から見ると言うことと、人は間違えるし
間違わない人はいない、けれど間違えた後に
どうするか、と言うのをキャラクターから見せて
もらいました。
まあ、王子もカイルもまんまと騙されてバカだなーとは
思いましたけど王族とか貴族って別の意味で
純粋培養なら騙されるかなと(苦笑)
本来はカイルとサシェのすれ違いの恋だとは
思いませんでしたが、サシェが押しに押されて
幸せになったなら良かったと。
カイルは生涯独身で贖罪しましたしね。
読みごたえのある話でした、ありがとうございました。