2013年05月07日 (火) 20:50
「ふはははははは! ついに完成したぞ! 我が生涯の最高傑作が!」
雷に照らされる真っ暗な部屋に男の歓喜の声がこだまする。
彼の名前は、中村博士。狂気のマッドサイエンティストである。
「さぁ、目覚めるのだ! 」
そして立ち上がる鈍色の人型ロボット!
果たして人類の未来は!
そして今日も彼の日常が始まる。
彼の名前は中村 ロボ太。今年から高校へ通う「世界初」の完全自律思考を行う二足歩行ロボットだ。
「では博士、行ってきますロボ」
そういって今日も学校へ出かけるロボ太。ちゃんと躾けられているので靴の後ろは決して踏まない。
「皆さん、おはようございますロボ」
そういってクラスメートみんなに朝の挨拶するロボ太。今日も彼はみんなの人気者だ。
「先生、そこの計算式は間違っていますロボ」
そんなロボ太の成績はもちろんオール5。ちなみに得意科目は数学である。円周率勝負で、スパコンの京に勝てるくらいには数学が得意なロボ太。
「ロボ太~、昼飯購買でパン食わねぇ?」
「済まない山田君。僕はこれがあるからいいロボ」
そういってカバンからドラム缶に入ったハイオクガソリンを取り出すロボ太。最近のお気に入りは昭和シ●ル製らしい。
「それじゃあ皆さんさようならロボ!」
そういって颯爽と家へと帰っていくロボ太。今日も家で博士がロボ太の介護を待っている!
これはそんな何の変哲もないロボ太の日常を描いた物語である!
一年三組 中村ロボ太君の日常 こうご期待! しないでください。
中村ロボ太 なんの変哲もない超高性能自律思考型ロボットで、現在高校に通いながら、製作者で親の中村博士のお世話をがんばっている。将来の夢は、立派な介護士さんになることらしい。
中村博士 なんの変哲もない天才マッドサイエンティスト。自らの老後の介護のためにロボ太を作り上げた。最近血圧が高くなってきて心配している。