2024年04月11日 (木) 23:24
「星よきいてくれ」のリブート版を書きました。
https://ncode.syosetu.com/n6118iw/
第一部を、一から、今の陸一の技量で書き直したものです。
「星よき」を最初に書いたのが2016年秋あたりから2017年冬にかけてなので、8年か9年前の構成や表現を改めて見直しました。
コンパクトかつわかりやすく、かつ、もとのバージョンと同じところに着地するように、詰めていった感じです。
今回は、過去の改稿と大きく違います。
全体の半分ほどは書き直しており、削った部分もありますが、足した部分と、もちろんそのままの残した部分もあります。
既読の方が読むと、「知らない文章で知ってる展開!」「知ってる話の中に知らない話が増えてる!」という感じです。
このリブート版は、「カクヨム」から応募できる、電撃大賞に送るために製作いたしました。
発起したのが、3月の10日ごろ。かなりバタバタのスケジュールになりました。
今回、最も大きな変更点といえるのが、全編を三人称に統一することです。
『星よきいてくれ』の第一稿を書き上げた当時は、まだ異世界転生ブームの真っただ中で、「転生も最強も無いハイファンタジーをするなら、せめて軽い読み味でなければ読まれない」という恐れが私の中でありました。
その苦肉の策としたのが、「一人称で書く」ことでした。
十年近くの時がたち、その間に長らく続刊がなかった『十二国記』の新刊が出て盛り上がったり、web発の作家さんの書いたハイファンタジーが書籍化されたり、文芸作品でも、シリアスでハードな現地主人公ファンタジーがいくつかアニメ化したりして、
「なんか、そこにこだわらなくてもいけんじゃね?」と、「流れが変わってきたぞ……!いまならどうなんやろか!いけへんやろか!」という期待が、今回の改稿に繋がったかんじです。
ネットは、2~3年で読者が移り変わっていくと聞きます。実際フォロワーさんもその間に移り変わっていきました。
もうお話できない方もいらっしゃいますが、大半の人が『星よき』を入り口に交流が始まりました。
そのときに大いに励まされたのが、「ふつうのハイファンタジーは、私に/僕に需要があります!」という言葉です。
今回のリブート版は、これを最後の機会と思って『波に乗れますように』という祈りの改稿になります。
すごく読みやすく、面白さがわかりやすい構成にできたと思います。
既読の方は「同じところに着地するので大丈夫です!」
未読の方には「とてもレトロなテイストだけど、面白いと思います!」
胸を張っておすすめできる仕上がりです。
『星よき』は過去の全力の作品でした。
これが陸一のいまの全力投球です。
電撃大賞の通過のためには、カクヨムにある応募作に、いくらかの評価が必要だということです。
この場を借りてお願いするのは、なろう割烹が一番読者さんに届くという打算があります。
内容は、こちらに掲載しているものと一語一句変わりませんので、こちらを読んで面白ければ、ご声援いただきたくお願いいたします。
改めて。『星よきいてくれ』を今後ともよろしくお願いします。