2019年02月05日 (火) 21:52
しつこくフィクションであると念押しした上で……
どうしても劇中で語らずにはいられなくなった事があります。
劇中、キタガミとカノザキが務めていた海外企業の話です。
明確なモチーフと実際の出来事は存在しますが、劇中で語られたそのままの出来事があったワケではありません。
誰も死んでいない(と思う)し、訴訟沙汰も盗用騒ぎもありませんでした。
ただ、酷く悲惨な最期を遂げたハクスラが存在した…… というのは、事実。
今、こうして後書きを書いている自分は、ようやく「安住の地」崩壊の衝撃から立ち直って、別のハクスラにじっくり取り掛かる事が可能になったような状態。
オンラインゲームは永遠には続かない。あまり入れ込むものではない……
それは分かってはいたものの、何年もプレイした良作が醜く変わり果てた末に無残な死を迎えたのは、あまりに悲しい出来事でした。
これは、今回元ネタの存在するこの作品を書いていく中でどうしても避けて通れない部分だな、と。
とは言え、それがきっかけでこの物語を書き始めたワケではありません。
もしかすると、奇跡的に、原点を目にした事がある人間がこのニッチななろう小説を目にする事もあるかもしれませんが……
その人は、読んでいてすぐに気付く事でしょう。
このプロット、実はもう十年か、それ以上前に、一度某掲示板上で公開した事があります。
基本的な部分は何も変わっていません。
少なくとも、エンディングまで含めて、その時公開したプロットそのままです。
その時点で虚無の原型は出来ていて、廃人と小学生の2パートで進むのも決まっていました。
何がきっかけだったか、何か具体的なモチーフはあったのか、なかったのか、それは覚えていません。
ただ、D2を元ネタに、「SIGN」や「うででん」をミックスした物を書きたくなっただけかもしれません。
今になって改めて書き始めたきっかけは、ただ単に「なろう」にアカウントを初めて作って、さあ、何を書こうかなと考えた時、思い出したのがその過去のプロットだった、というだけです。
なぜ10年前当時に形にしなかったのかは覚えています。(続く)