ハリー・ポッターの魔法
2013年03月27日 (水) 12:56
ばたばたしていて、全然更新できていませんが……。

ハリー・ポッターの魔法は、
なぜラテン語から作られているのだろう?
と疑問に思いました。

イギリスにラテン語を持って来たのはローマ人だと思いますが、
ローマ人は同時にキリスト教も持ってきてますよね。

ハリー・ポッターの世界では、
キリスト教との関係は全く触れられていませんが
(たぶんあえて)

キリスト教からすれば魔法使い・魔女・民間信仰は異端のはずで、
その彼らが、ラテン語で呪文を唱えるのって、
違和感があるんですよね。

キリスト教の力によって、
司祭が悪魔祓いをするのであれば、
ラテン語でいいと思うのですが、

異端の魔法使いや魔女がラテン語で呪文を唱えるのは、??

ローマ・キリスト教以前のイギリスの、
ケルト語系の言葉の方がぴったりするような気がするのですが。

コメント全6件
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古河晴香
2013年04月01日 13:55
村津さま>
コメントいただき、ありがとうございます!

村津さまのコメントを読んで、
なるほど、と納得させていただきました。
ケルト語の呪文にしてしまうと、
イングランド(主にサクソン人(ゲルマン人))VS
ウェールズ・スコットランド・アイルランドなど(ケルト人)の、
政治的な問題がからんで来てしまうかもしれませんね。

最近スコットランド独立投票などありましたし……。

私もTVで、ウェールズ語(ケルト系)を保存しようとする人を見ましたし、
アイルランドではエンヤなどもアイルランド語(ケルト系)の歌を作ってますしね。

ケルト語の呪文にしてしまうと、
政治的文化的な難しい微妙な問題があるのかもしれません。
貴重なご意見ありがとうございます。

また、村津さまの書かれたように、
魔法使いから宗教的イメージをなくして、
サブカルチャー的な発想で、というのを読んで、
なるほどと思いました。

日本でも、陰陽師や、巫女さんが
現代で活躍する話はありますが、
欧米のキリスト教社会に比べて
日本が宗教に対してあいまいですが、
突き詰めて彼らの宗教観や、
仏教や神道との関連について考え出すと
きりがないですもんね。

あの後、メッセージで鈴鹿さまとやり取りさせていただいて、
1000年前のホグワーツ建設時に、
当時は既に廃れていたケルト語ではなく、
研究・保存していくために、ラテン語によって再編成したのでは、
というご意見をいただきました。
私もなるほどと思いました。

ラテン語は当時のヨーロッパ共通語ですし、
その後も近代のイギリス全寮制の名門学校では、
ラテン語の授業は必須科目だった(たぶん)と思います。
(現代では違うと思いますが)

なので、学問として授業で教える呪文として、
ラテン語で再編成された、というのはうなずけます。


私は図書館で借りて読んだ巻と買った巻がありますが、
ちょうど該当巻が無くて確かめられないのですが、
この件についてネットで検索をしていたところ、
ロンがペットのねずみに対して、
英語の呪文をかけるシーンがあるそうです。
「お日さま、ひな菊、とろけたバター……」
結果として、その呪文はロンの兄弟が教えた
インチキ呪文だったそうですが、
学校で習うラテン語の短い呪文と違って、
英語で長い、全く印象が違うタイプの呪文なのに、
効力があると信じてしまったということは、
体系化された学校で教えられるラテン語の呪文の他に、
学校で教えられず、体系化されなかった英語(やケルト語)の呪文も
あるのかな、と思いました。

映画「賢者の石」でも、水をラム酒に変えようとして、
「兎の眼、ハープの音色、この水をラム酒に変えよ」
と英語で呪文をかけるシーンがあるようです。
最初は紅茶に変わり、2回目は爆発したそうですが、
効果が無いわけでは無いようです。

つまり、学校で習うラテン語の短いタイプの呪文ではなく、
語り伝えられて来たおまじないのような英語の呪文もある、
という世界設定なのではないか、と思いました。

また映画や本を自分でも見返してみます~。

ありがとうございました。
村津 ヨシタ
2013年04月01日 01:24
 ハリーポッターに対して面白い考察をされましたね。
英国人の原作者にとってラテン語ただ単に古い言葉、というイメージだったのではないでしょうか。ケルト語に由来する言語はとくにイギリスの一部では今でも使われてるので、彼らを魔法使い呼ばわりするような事を避けたかったのも知れませんね。
魔法使いはキリスト教の世界では異端ですが、ハリーポッターではそれを主人公にして、あまつさえ養成学校という設定まで登場させました。
これは、魔法使いから宗教的イメージをなくしてイージーな小説のギミックという低次元の存在に落とし込んだ、例えれば日本のサブカルチャー的な発想だと思います。
宗教の歴史や文化的背景を重視したというより、魔法の神秘的なイメージを膨らませるのにラテン語のイメージがしっくりきたのではないかと思います。
古河晴香
2013年03月27日 19:08
鴉野さま>
ホイミが「休み」とは初耳でした!!
面白いですね~。

活用形もなかなか面白いと思っています。
メラ→メラミ
ギラ→ベギラマ
とか、
ケアル→ケアルラとか。

ネットを探せば、愛好者が分析しているページもありそうですね。
古河晴香
2013年03月27日 18:51
鈴鹿さま>
コメントいただき、ありがとうございます!

現代の欧米人の名前に、
ギリシア神話やキリスト教の聖人の名前から取られているのも多く、
ハリー・ポッターの世界の登場人物は、
魔法の世界だけで生活しているのでもなく、
マグル生まれも人もいるし、
そこに関して、
登場人物の名前が、
現代の欧米人と同じような名前であることに違和感はないのです。


ただ、呪文がラテン語から来ていることについて、
なぜだろう?と思いました。

う~ん、何と言ったらよいのか。
うまく言えないのですが、

キリスト教以前のドルイド教や民間信仰をもっている人々は、
呪文をラテン語で唱えていなくて、

魔法使い・魔女というのは、
キリスト教から異端視される民間信仰が源流だと思うので、
ラテン語の呪文なのはなぜだろうと思ったのです。
いつラテン語を呪文に取り入れたのだろう?と。

あまり詳しくないのですが、
ラテン語を話していたのは、
支配者層や知識人やキリスト教の司祭で、

魔法使いや魔女のような人は
ケルト語を話していると思うのです。

ローマ撤退後も、
ラテン語は英語の中に少し単語として残ったかもしれませんが、
ゲルマン系の流入後はゲルマン語が英語の主になっています。

そうすると、魔法使いや魔女は、
普段はみんなと同じゲルマン系の英語を話し、
呪文は昔からのケルト語、というのが自然だと思うのです。

ラテン語の呪文になったとしたら、
いつラテン語が取り入れられたんだろう??、と思うのです。

うまく言えなくてすみません。
こんな長々と書いてしまって…。

それもハリーポッターの魅力とは関係なく、
突っ込まなくていいところを突っ込んでいるようなことを
してしまっていますが…。

それもハリーポッターが好きだからです。

しのはら
2013年03月27日 16:41
はじめまして

連載楽しみにさせていただいてます。

ハーマイオニはギリシア神話の女神の名前ですし。
キャラの名前は多くは星座や星の名前から来てますし。
ラテン語やギリシア語は、ヨーロッパ全体の言語体系と共通文化の根底に流れるものだからではないでしょうか。

あと、単に作者の好みとか。

それに、キリスト教はローマ支配から二、三百年くらいあとに入ってきたもので、ドルイド教が駆逐されたのはさらにその二、三世紀後のことなので、ローマ=キリスト教、というわけでもないですし。
古河晴香
2013年03月27日 13:51
鴉野さま>
コメントありがとうございます!

作者もネットで検索すればケルト語も調べられるので、
あえてラテン語にしたのかな、という気がしてきました。

ラテン語であれば、フランスやブルガリアの
魔法学校と同じ呪文を使っている説明もつきますしね。

ケルト語にすると、ケルトの神話や民話に縛られてしまうけれど、
あえてラテン語にすることで、
旧ローマのヨーロッパ全体の神話や民話や伝承を
取りこんで扱うことができるのかもしれません。

ドラクエの呪文のメラ、ギラも、
脱力系のいい味を出しているし、

FFの呪文がなぜ英語なのかとかも、
まあ目をつぶって、という感じです。

ハリーポッターも、ラテン語なのはよく考えると変だけど、
お話上の利便性を考えるとうなずけます。