第28部分 拭いきれない汚れ
2024年05月29日 (水) 02:27
改稿前の文章です!この部分も話の成り行きがおかしくならない程度に変更を加えました!!


「ここか〜」
 一際目立つ目の前の建物の感想を、独り言のように呟くのだった。

 結構大きくて、とても規模がでかいな....さてと、入ってみますか。
ダッチが言うには、ここの中にポーションを取り合っている大きいお店があるらしいんだけどな....

 でも、いかにも冒険者です!っと主張しているような人がいるからここであっているみたいだな。
 まあ、ダッチが嘘を言うわけないよな....信頼しすぎると足をすくわれるから気をつけないとな....
(ハルがこうして警戒するのは地球でそれで間違いをおかしてしまった友達がいたからである)

「おい!そこの坊主!なんだ?そこで何やってんだ?」

あの、ポーションを買いに来たんです。

連れは、いないのか?

ええ、あいにくなことに....

ふ〜ん....じゃあちょっとこっち来いよ。
いいところ教えてやるからさ。

は、はぁ....[いかにも怪しすぎる....]でもどうして僕なんかを?

そんなことどうでもいいだろ?

そこ!その子が困っているじゃないか。

ちっ、やっぱやめだ。

ー・ー・ー

ありがとうございます。

いいよ。ああゆうやつについて行くととことん漬け込まれるから気をつけたほうがいいよ。

助かりました。[何に漬け込まれるんだ?]

君は、ここら辺に来るのは、初めてなのか?

はい、そうですね....

ここら辺は、繁華街の裏に次いで、治安が悪いところだから最低でも2人以上と行かなきゃ危ない目にあうぞ。

そうなんですか....[ここ、グラーレンにも繁華街ってあるんだな。]

まだ自己紹介を、していなかったね。

こちらこそ、助けていただいたのに。

バラムレインだよ、よろしくね、小さな冒険者さん。

ハルです。僕が冒険者だと良くわかりましたね。私服なんですが....

腰にさしている、剣?なのかな....?初めて見る武器だね。

刀というものですよ。

へぇ〜珍しい武器だね。

バラムレインさんでしたっけ?

そうだ。君は、ポーションを買いにきたのか?

そうです。

そうか。じゃあ覚えておくといい。私はこう見えても、ポーション界ではかなりの有名な人だからな。

そうなんですか....

ああ。

今日は、短い間でしたが、とてもためになる話が聞けて良かったです。ありがとうございました。

いいよ。

では。

ちょっと待って!渡しておきたいものがある。

何でしょうか?

これを持っていくといい。

この板は?

会計の時に見せるとちょっとしたいいことが起こるよ。

....

そんな反応しないでくれよ。

これですか?

ああ。

よくわかりませんが、頂いておきます。

そうしてくれ。じゃ、

なんだったんだ?助けてくれたことは大変助かったけど....もらったこれ、作るのが、大変だっただろうな....そこには、非常に細かい細工が彫られていたのである。

ー・ー・ー

こんにちは。

今回はどうされましたか?

ポーションを購入したいのですが。

わかりました。今回はどのポーションをご購入されますか?全部で30種類以上ありますが?

さっ、30種類ですか....

もしかして、ここのご利用は、初めてですか?

そうですね....

そうでしたか。でしたら、この中から選んではいかがでしょうか?ここで取り扱っている代表的なものです。ここの中でしたら選びやすいと思います。

たしかに....[初めて来て30種類の中から選んでくれっていうのは流石に無理があったが、5種類の中からだったら、選びやすいな。]

値段の差ってなんですか?

簡単に言いますと性能の差ですね。値段が高いほどポーションの性能が良いです。

へぇ〜[ここは値段の兼ね合いか....]
どれが一番人気ですか?

それでしたら、こちらが人気ですよ。

じゃあ、それでお願いします。

わかりました。それでは何本購入されますか?

じゃあ、3本で。

わかりました。では、銀貨5枚ですが....立て替えしますか?

いえ、もう持っているので大丈夫です。あとこれを....

....

ど、どうかしましたか?[やっぱり、偽物か?]

い、いえ、ちょっと待っていてください。

なんだ?

ー・ー・ー

お待たせしました。お時間は少しばかりよろしいですか?

まあいいですけど、できたら暗くなる前までには帰りたいんですが....

もちろんですとも。では、私についてきてください。

は、はぁ。

失礼します。

どうぞ、入りたまえ。

では、私はこれで。

ほう、君が推薦者か?

推薦者?なんですかそれは。

おっといけない....口が滑ってしまった。

....

まあ、推薦者っていうのは、一定の人しかなれないものだな。それに君が選ばれているということだ。

そうなんですか....

まあ、ちょっとしたメリットがあるくらいだよ。

これを持っていくといい。いったいこれは、なんですか?

ポーションの中でも一番性能のいいものだ。多分この2本で、大金貨1枚分くらいかな?

だ、大金貨1枚分ですか!そんな効果なものを受け取ることはできませんよ。

君たちは、知らないであろうが、大金貨の上があることは知らないだろ?

大金貨の上、ですか....

光金貨があるんだよ。

光金貨ですか....いったいどれくらいなんですか?

大金貨50枚分くらいだな。

そっ、そんなにもですか!

それだけの予算がこっちにはあるから痛くも痒くもないだから遠慮なく貰っていくといい。しかし、貴族以外が来たのは何年ぶりだろうなぁって思うよ。

じゃあ、いざという時に使わせてもらいます。

そうしてくれ。

致命傷の時に使うことがおすすめかな。

致命傷ですか。

腕が切られたとかね。

グロいことをよく平気で言えますね....

君にはちょっと刺激が強すぎたか....

ちょっと想像しただけで怖気がはしりますよ。

まあ、君は冒険者だろ?そういった光景は必ず見ることになるだろうな。

できたら、見たくないですね。

私も、若い頃はそうだった。懐かしいなぁ....
あの時、友人が死んで行くのを見ているのが辛かったよ。
君に渡したポーションがあの時あれば!あいつを助けることができたのに!

すみません、嫌な思い出を思い出させてしまって。

いや、いいんだ、もう過ぎてしまったことだ。
死人は蘇らないが、瀕死の人でも救うことができるかもしれない切り札だ。まあ、あくまで切り札だけだからな。

絶対ではないんですか....

しょうがないだろ。そうゆうもんだとでも思っておいてくれ。

わかりました。

じゃあ、こっちも忙しい身でね、ここで失礼させてもらうよ。推薦を受けたんだから頑張れよ。

ありがとうございます。

ー・ー・ー・ー

どうだ、ハルという子にアレは渡せたのか?

ええ、ちゃんと渡しておきましたよ。

そうか....よくやった。これでハルとやらに推薦カード[通称:闇カード]を渡すことができたな。

闇カード)冒険者ギルドは王国の幹部や公爵などに根を張っていて冒険者ギルドがアサシンや殺人鬼を取り扱っているため、弱みを及び犯罪を犯してしまったことなどを一度掴まれると、もし店を持っていた場合潰れない程度に搾り取られる場合がいくつもある。抵抗すると営業者は悲惨な死を遂げることになる。闇カードを持っている人を見たらその人に絶対に失礼がないように対応しなければいけない。このことを知っている人は少なくない。そのため、持つことになっている人、持っている人に不利益を被らせるようなことをすると、言うまでもなく闇に葬り去られる。このようなことが起きないよう取り締まっている教会があるが規模的に負けているため実行に移せずにいるのが現状。
生活保護ギルドは現状では闇カードには関与していない模様。しかし、魔法省はすでに取り込まれてしまっている。が、例外も調べたところあるようです。この情報をもたらしてくれた人は消息不明。多分抹殺されていると思われる。この件は闇が深すぎるため調査は早急に休止した方が良いと思われる。
(法皇に届けられた報告書の1部より)

ハルに絡んできた人の処理はお任せください。

頼む。最悪、殺しても構わん。どうせあいつが悪いんだ。

わかりました。

ー・ー・ー

やあ、

きさま!よくもさっきは邪魔してくれたじゃないか!

あなたは、白粉の密売者だろう?

どっ、どうしてそれを知っている!

貴様は、売りつけるのが下手すぎる。よって、ここで死んでもらう。

そっ、そんな。次から気をつけますんで。ど、どうか見逃してくださいよ。

それは無理だな。

なんでですか!

もう決まったことだ。じゃあな。

そっ、そんな....ゔぁぁぁ!

うるさいな。

痛い!痛い!

もっと静かに死ねよ。

だのむ、殺ざないでぐれ!

だから、上で決まってしまったことと言っただろう?

助げでくれよ!

もう話すことはないよ。

....ったく、人を殺すのも楽じゃないよ。
さて、仕事も終わったし帰りますか。

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