第32部分 結局、自分に返ってくる 改稿完了のお知らせ!
2024年06月17日 (月) 00:42
改稿前のです。記念として残してあります。 

ハルがダンジョンに向かっている頃〜

 今日は結構早くに商品を売り切れたから、そろそろ帰ろうかなぁ。

 ふふんふんふん....帰ってから昨日買っておいた酒を飲んだり、明日の仕込みをしようかな。こっちにいったら、近道かな?
 その男は普段あまり人が通らないところを通っていった。家に待っている美味しい酒のために....

「ん?おい!ここで寝ていたら風邪をひくぞ!」
 親切にもそう呼びかけてやったが返事がない。

起きろよ....

 ひぃ!しっ、死んでいるじゃないか!あわわわ....顔が、えぐいことになっている....
 うっ!オゲェ.....はぁはぁ。と、とにかく警備隊か自警団を呼んでこないと!
 こんなものを見た後の酒はまずいだろうからマーラ印58年もののワインはまた今度にしたほうがいいな。
 しばらくこいつのことは夢に出てくるかもしれないから嫌だなぁ....

ー・ー・ー・ー

「警備隊さん、たっ、大変だ!」

「なっ、何があったのですか?とりあえず、落ち着きましょう」

「ああ....頼むからちょっとついてきてほしい。できるだけ多くの人にきて欲しいんだ。話は、歩きながらでいいか?」

「わかった。おーい!」

「ん?どうした?」

「こちらの人にちょっとついてきてほしいと言われたのでこの場をお願いできますか?」

「わかった。何人くらい持っていくのか?」

「じゃあ、5人ほど借りていいですか?」

「5人か....じゃあなるべく、早く解決してくれよ。大通りの整備は結構忙しいからな」

「わかりました。できるだけ早く済ませれるように善処します」

わかった。おーい!そこの座っているところ!こっちについていってくれ。

わかりました。

あれ?あなたって、美味しい、出店をしているミューズさんじゃありませんか?

そうだ。

あなたの店のご飯今日も美味しかったですよ。

それは良かった...じゃなくて!見てしまったんだよ。

何をですか?

子供の怖がる死神ですか?

そんなんじゃない!もうすぐいったところにいる。思い出しただけで怖気が走る惨事だった。

何なんでしょうか?

あともう少しで着く。

しかしなんでこんな薄暗い路地に行っていたんですか?

ちょっと、近道をして帰ろうとしていたんだよ。

しかし、なんだか嫌なところですね。

そうだな。

あの角を曲がったところにあるんだ。私は、もういい。もう一度は見たくない。

一体何があるっていうんですか。

なんだろうな。

見てないのに言われても私は知らないよ。

なんか、変わったところで寝ている人がいますけど、副リーダー。

おい、大丈夫...ひぃ!

うわぁ!

そいつを触った手でこっちくんな!

ったく、こんな現場もあるという覚悟で警備隊になったんじゃないのか?

給料が良かったので...

私もそうです。

こっちもです。

じゃあ、お前達の中からだれか第4支部に行ってくれないか?今から、ちょっと判断してから、だがな。

俺が行きます!

私が行きたいです。

なぁ、この感じだと中級の使い手の方が向いているかな?

そのほうがいいかもしれませんね。

そうか。・・・もういいから!そこで、揉めてるやつは全員、警備隊直轄中級事件解決部隊を早く呼びにいってこい!

「「「わかりました!」」」

ー・ー・ー

ふぅ。死後どれくらい経っていそうだ?

傷口から見て、9日ほど経っているのではないでしょうか?

あの・・・もう私はいっていいですか?

住んでいるところだけ教えてくれるかな?

別にいいですよ。

じゃあ、これに書いてくれ、かなりごわごわして書きにくいがそこのところは我慢してくれ。

わかりました。

5ー3ー78ー1ですか、わかりました。この位置情報はこちらで、厳重に保管させていただきますので安心してください。この事件が、解決し次第こちらで、燃やして処分しますので。
[嘘のことを言っていないか...じゃあこの人が犯人ではないかな。]

お願いします。

じゃあ、もういっていいぞ。

ありがとうございます。


9日か、かなり経っているな。

そうですね。人通りの少ないので見つかるまでに必然的にかなり経過するでしょうしね。

そうか...結構早く、見つけてもらえたのは、運が良かったのかな?

そうですね。さっきからここで作業していましたが、ここ付近を通っていった人は、3人くらいですし、迷わなければこんなとこ来ないでしょう。
多分、ミューズさんは、迷ってしまって、ここにきてしまったのではないでしょうかね。

しかし、酷いものだな。

何がですか?

よほどの殺意があったのかな。

何回も刃物で刺した傷があるからね。そう考えるのが合理的ですね。

しかも、俺たちと一緒くらいの年齢だよ。まだまだこれからがあるというのにね。

そうですね。でもこの人、白粉の密売者なんじゃありませんか?

持ち物を調べていたのか?

ええ。中を調べていたらね。

ってことは。白粉の常習者が白粉の快楽に溺れさせた張本人であるこの人の逆恨みっていう線も考えられるわけか。

カバンの中身を見て私も、そう思いました。

ー・ー・ー・ー

ったく、あいつらはまだか?

もうすぐ来るんじゃないでしょうか?

お待たせしました〜

噂をすればきたな。

ほら、いったでしょ。

そうだな...お前ら、遅かったな。道草食ってたんじゃないだろうな?

間違っても、そんな間抜けなことを、するわけないじゃありませんか。遅れた理由は、最寄りの警備隊支部に中級の使い手がいなかったので、ちょっといった先の支部にまで行っていたので遅くなりました。

最寄りの警備隊支部の上級者を呼んでこれば良かったじゃないか!臨機応変ができないやつらめ!もっと早く来てくれよ。あまりに待ち時間が長かったから、こっちは暇してたんだ。

すみません。

まあ、ちゃんと呼んできてくれたので、よしとしましょうよ。

はいよ。

こちらです。

じゃあ今から術式を唱えますので離れてください。

初めて見るな。

俺もだ。

私もよ。

静かにしろ!

「「「はい!」」」

ー・ー・ー・ー

調べた結果ですが、死因は出血性ショックですね。

やっぱりか。

私たちで予想した通りですね。

この、亡くなった人は、エルマン・ショーンですね...エルマン家に一人だけ確か破門になった方がいたようなのでこの人のことでしょう。

ってことは、お尋ね者のベリアムなんじゃないのか?

そうなりますね。

自業自得だな。

客を食い物にした罰がくらったようですね。

一応このままだといけないから布にくるんで運び出すか。

そうですね。

不運な人ですよね。結構良い家柄なのに、落ちるとこまで落ちてしまうとは...

教育、子育ての仕方が悪かったんだろう。

ショーンを、殺した理由ってなんでしょうかね?

荷物の中にお金が盗まれていなかったから、お金欲しさに殺されたわけではなさそうだからやっぱり、何かしらの恨みを持った人だろうな。

その恨みは、白粉関係にありそうですね。

そうですね。

そうだ、お前たちは明日も来てくれ。

なんでですか?

とりあえず、エルマン家にショーンが亡くなったことを伝えにいってくれ。

それをしたら、また戻って来なければいけないですか?

いや、もうそこで解散していいぞ。

本当ですか!

今日は結構大変だっただろうしな。

ありがとうございます。で、今日はまだついていったほうがいいですか?

あとの難しいことは、こちらでやっておくから、もう帰っていいぞ。

わかりました。では私たちは、これで失礼しますね。

ああ、ちょっと暗くなってきたから気をつけていけよ。

警備隊は、問題のあるやつらに絡まれやすいからな。

忠告ありがとうございます。では、

ああ。

ー・ー・ー

なぁ、多分これは闇カードが、関係しているだろうな。

どうしてそんな深いことが関わっているということを考えることができる?

この、傷口を見てみろよ。

たしかに...一見見逃してしまいそうだが特有の傷口だな。

これは、あまり深く調べないほうがこちらの身のためだね。

このことは、一応エルマン家には隠しておかないとな。

そうだな。

コメント
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