第34部分 面会 改稿完了のお知らせ
2024年06月20日 (木) 16:33

この先に、兄がいるんですか?

ええ、防腐効果のある布に包んで、これ以上腐敗が進まないようにしています。アンデット化しないようにするための術式を施してありますが、その術式は効果に期限があるので面会をしたあとすぐにでも墳墓に埋葬し死者の魂を弔うことを行います。

そうなんですか...

もう、長いことやってきている手順ですね。

いまだに兄が亡くなってしまったことに実感がないんだよな。

ワーダン様...

着きましたよ。この中にショーン様がいますが気持ちの準備は出来ましたか?

大丈夫です。

私も大丈夫です。

分かりました。では、どうぞ。

ー・ー・ー

これはひどいです。

に、兄さんなんだよな。本当にそうだったのか?

ええ、私どもが使っている、遺伝子追及魔法(ゲノム・パースー)二型は、一型の魔法よりも遺伝子によく働きかけることができ二型は一型よりも正確に調べられることができるので間違っていないと思います。

そっ、そんな...いつかきっと楽で楽しい暮らしにしてくれるって言ってくれたのに!なんでだよ!

ワーダン様...

わかっている。でもな、

亡くなった時の所持品は、こちらです。

白粉?

調べてみましたが、白粉で間違いないでしょう。

ショーン様は最後の最後までこれを打っていたんですね。

ショーンはこの仕事を辞めなかったんだな。

「やめていなかった」とは?

一度だけショーンに言ったんだ。こんな汚い仕事よりも、冒険者となって稼いで行ったほうがいいんじゃないか?とね。その時は、頷いていたが辞めていなかったんだな。今思えば、もっと強く言っておけば良かったなぁって思いますよ。

そうだったんですか。私も言ってはみたのですが聞く耳を持ってもらえませんでした。

すみません!ドルターさんは、ここにいませんか?

ここにいる。

おお、やっと見つけることができましたよ。

もっと、時間と場所を選ぶことができないのか?
亡くなれれた人の前だぞ?

すみませんね。ですが今からお話しすることは場所を変えたほうがいいですね。

わかった。でもこの2人がここを行った後でいいか?それとも今すぐの方がいいのか?

いえ、ある意味で重要ではないかもしれませんのでそれで構いませんよ。私は外で待っていていいですか?

ああ、じゃあそうしてくれ。

わかりました。

ワーダン様、どうしますか?まだここにいますか?

いえ、もう最後の挨拶ができたのでもう大丈夫ですよ。ですから、兄のことをよろしくお願いしますね。

こちらからも、よろしくお願いします。

わかりました。ショーン様のことは任せておいてください。今日はもう帰られますか?

はい、そうさせてもらいますね。

帰る前にあと1つ重要なことがあるのですが、まだお時間の方は大丈夫ですか?

今からの予定か...特になかったと思っているのだが、どうだったっけ?

はい、今日のこれからの予定は特にありませんので大丈夫ですよ。

そうですか、それは良かったです。でしたら私についてきてくれますか?

わかりましたが、なんでしょうか?

ショーン様が残した遺産の件です。

どれくらい残っているのですか?

それは、私が今から案内するところで話しますね。

はい。

ー・ー・ー

どうぞ、そちらに腰をかけてください。

ありがとうございます。

こちらが、残っている遺産の金額がこちらです。どうぞ確認してください。

こ、白金貨117枚分と大金貨38枚ですか!

そうですね。現在はその預けているショーン様の金庫は誰かがなりすましで引き出されないように凍結されています。

大金貨で表すと11738枚分もあるんですか。

そうですね。私もその額を見て驚きましたよ。私のような生活だったら一生働かなくて済むくらいありますね。貴族みたいに豪遊しなければ、ですがね。

今まで数多くの罪人を拘束して取り調べを行ってきていますがこれほどにも多くの遺産を残していた人なんて指で数えられるくらいしかいませんでしたよ。

ワーダン様、もしかしたらショーン様はエルマン家の借金も返すつもりだったのではないでしょうか?

今どれくらいの借金を、エルマン家は抱えているのか?

白金貨35枚ほど残っています。兄弟が冒険者で稼いできてもらった金額の一部分を返済に充てていますが主人の金遣いの荒さで最近は増える一方です。

どれくらいショーンの遺産を引き継ぐことができるのですか?

そうですね...白金貨100枚は引き継げると思います。その残りは引き継ぎにかかる金額や今回の調査で使わせてもらいます。

結構残りますね。

これだけの大金ですので、かなり引き継ぎにかかりますけどね。

そうですね。

では、こちらのカードを持って行き、冒険者ギルドで、受付の人に渡してください。あと、公正な引き継ぎが行われたと残しておくために、こちらにサインを書いていただけますか?

わかりました。

ありがとうございます。ショーン様のことはこちらにおまかせください。

よろしくお願いしますね。

ー・ー・ー・ー

ワーダンさん、この紋章に見覚えはありますか?

ああ、バラムレイン工房のところの紋章じゃないのか?

多分そこも闇ギルドおよび闇カードに関わっているみたいだな。

あの大商人までもか!一体どれだけの規模をしているんだ?

さあな、それはわかりませんね。ですが、これ以上、詮索すると闇ギルドの刺客に殺されてしまいそうだからやめておくよ。俺には家族もいるから命の方が大切だからな。他人のために命をかけたくないよ。

それは、こっちも家族がいるからわからなくもないがお前も見て見ぬ振りをするのか?

やめておけ、今回の相手は規模が大きすぎる。下手したらこっちが潰されかなない。今のところは、警備隊は大丈夫みたいだがな。今の状態が一番いいんだ。それを崩してみろ、国中が混乱することは間違いないだろう。

だけどさ、

やめておいたほうがいい。自分のせいで、お前の家族を悲しませたくないだろ?

それはそうだが!

諦めろ。俺はもう別の仕事が残っているから退かせてもらうよ。

そんな...

ー・ー・ー・ー

アレーク王国城の中の王座の間にて〜

陛下、今日はこのような時間を設けていただき感謝します。

良い。面をあげよ。

「「は!」」

今日の用件はなんだ。

軍備準備の途中経過の報告に参りました。

よかろう。

王にもこちらを試していただきたく存じますので手短に済まさせていただきますがよろしいでしょうか?

よい。

感謝します。現在、兵に志願してきたものはおよそ14万3千人が集まっています。

ほう、それは良いな。

陛下のためにと、国民の若者を中心として集まってきています。今後も陛下のために集まってきてくれるでしょう。銃のことなのですが、総力を尽くして製造していますが、まだ8万丁しか製造できていません。よって4千人が騎馬兵、そのほかが歩兵になる模様です。

そうか、しかし銃部隊は最低でも10万は欲しいな。戦争までに間に合いそうか?

大丈夫かと思われます。陛下のために必ず間に合わせてくれるでしょう。

それは頼もしいな。

改稿前の小説です。良ければご覧ください!

そのお言葉をいただいたことを知れば喜ばれるでしょうね。

しかし、労働時間、給料は正しい金額を払っているであろうな?

それはもちろんでございます。罪人を除くとですが...

罪人にも半分は払ってやれ。そいつらにも人権はあるのだからな。

早急に変更いたします。

頼んだぞ。

陛下の意のままに。

ところで銃弾はどうなっている?

今のところ5億発以上国庫にあります。

5億発か...さらに増やすことができるか?

出来ます。少なくとも6億発にできるようにしたいと思っています。

よかろう。頼んだぞ。

かならずや陛下の意のままに!






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