第35部分 密偵の最期 改稿完了のお知らせ!
2024年06月22日 (土) 01:06
改稿前の小説です!記念で残させていただきます。

ところで....手短に話した理由はなんだ?

陛下に是非とも試し撃ちをやって欲しいからであります。

そうか....今日は何かあったか?

いえ、今日は陛下にやって欲しかったこと全てがもう終わっているので大丈夫です。

さすが陛下だ。優秀なだけあられる。

静まれ。よかろう。わしもやってみたかったのだ。準備に取り掛かってくれ。

「「「はっ!」」」

ー・ー・ー・ー

これが陛下の銃でございます。

かなり重いな。

そうですね....銃身以外や金属でなくても良いところは、木製にしてありますので、前よりもかなり、軽量化されていますね。

なら良い。使う人の身にもなってやらねばいけないからな。

その気配り、さすがです陛下。

良い。

やり方を教えてくれ。やり方は、もちろん知っているのであろう?

もちろんです。セットの仕方も熟知しておりますよ。

では、頼んだぞ。

ー・ー・ー

かなり面倒だな。あと、時間がかかるのが問題だな。

それはどうしてもできなくて、銃開発においての最大の難関であります。

そうか....

はい、私の力が及ばぬために....

ショート・ソードでも銃先に付けたりなんてしたらどうだ?

なるほど、接近戦でも戦えるようにするんですね!さすが広い知識をお持ちであられます!
早速、製造開始にできるようにしたいと思います!

うむ。頼んだぞ。

御意。

[この会話がのちに主流となる銃剣の先駆けとなるものであった。]

用意ができたようです。この耳につけるものを装備した上で、こちらをどうぞ。

わかった。

あちらの的を撃ってみてください。

うむ。

さすがです。かなり難しいのに、一発で命中させるとは!

そうか!それは良かった。すごいなこれは、技術局もいい仕事をしているな。

陛下のそのお言葉をもらったことを知ればさぞお喜びになるでしょう。

我が国の一般的な鎧もたった一発で貫通か....

これが、主流になってきたら軍備の見直しをしたほうが良いかもしれんな。

近い未来そうなってくるかもしれませんね。

そうだな。しかし、難しいなら訓練を行う必要がありそうだな。

そうですね。近いうちに簡易訓練場の建設を行う予定です。

それは一刻も早くやったほうが良さそうだな。

ありがとうございます。しかし簡易訓練場なので2日ほどで完成すると思います。すでに材料はこちらで準備してあります。

準備が早いな。

ありがとうございます。

もう一回撃ってもいいか?

もちろんでございます。しかし、撃つ時には必ずこれを装着してください。耳に大きな衝撃が加わらないようにするものなので。

わかっておる。音か....

音は防ぎようのないものですね。

そうだよな。

申し訳ありません。

いや、別に構わん。これほどの武器を開発できたのだからな。

ありがとうございます。準備ができました。

そうか。助かる。

へっ、陛下!そちらは私の弟子でございますよ!

こいつはアルビン帝国の密偵ではないのか?

なんのことでしょうか?

お前のことだ。これを見ろ。どれだけアルビン帝国に情報を流した?

ちっ!

なんだと!なんでお前がそうなんだ?いつからなんだ?

へっ、陛下をお守りしろ!

「「「はっ!」」」

ぐあぁぁぁ!

これは、人を殺すのには便利すぎるかもしれんな。そいつを治療した上で拷問室に連れていってやれ。
アルビン帝国にもここを撃ち抜いてやりたい。

全くもってその通りですな。

お前は、密偵だったのか?

くくく、その通りだ。

いつからなんだ?

そんなことをいうもんか!

もう一度洗い直してやれ。まだ、城内にも密偵がいるかもしれん。

わかりました。見抜けなかったこと。なんとお詫びしたら良いか....

言葉は良い。言葉よりも行動で示せ。

ありがとうございます。

人は誰だって間違いや見落としてしまうこともある、その間違いを次のどう生かすかだ。貴様の働きに期待する。

かなずや!

ー・ー・ー・ー

ほら、こっちに早く入れ。

さっさと殺してくれよ。

それはできない。

なんでだよ!

おとなしく今までのことを話してくれたら殺してくれるかもな....

ふざけるな!

暴れるならちょっと寝ていてもらおう。電撃(エレキ・ショット)

ぐあっ!

ー・ー・ー・ー

ほら、早く起きろよ。いつまで寝ているつもりだ?

叩くな!くそ!痛いじゃないか。

拘束させてもらったよ。だから君はそこから動くことができないんだよ。

・・・お前は、誰だ?

ニードと呼んでいいぞ。今日からおまえの拷問に付き合ってくれる人だよ。よろしくね〜

ヘラヘラしていてうざいな。

今こんな状況でよくそんな口がきけるよねっ!

ごはっ!

大丈夫だよ。死なないようにはするからね〜
簡単には死なせないよ。だって回復魔法をかけてあげるからね。

俺は、密偵にはなったばかりで、そんなに情報は他国に流してはいない。信じてくれ!

あれ〜、報告書と言っていることが違うけどなんでかな〜?

信じてくれよ!

私情に流されると思ったら大間違いなんだよっ!

やめてくれ!頼むよ!

くふふ、その怯える顔、いいねぇ〜

いだぁいぃぃ!

あはははは!でもねぇ、上司は私が君を殺しても構わないっていっていたんだよ。つまり!君の生存権は私が握っているんだよ〜

狂っている。狂っているだろ!

よく私がみんなに言われるよ。

そうだろ、人間として君はおかしいんだ!

君を殺しても私は罪にはならない。まさかこんな理想的な職業にありつけるなんて私の人生は最高だよ!私はねぇ〜お前を殺してもいいんだよ!ふへへへっ

気持ち悪い笑い方だな。

ふーん。まだそんな口をきくんだね。そっか、そっかぁ。今日は拷問がどんな感じかを知ってもらったらいいからね。

さっきのは拷問じゃなかったのか!

あんなんまだまだ手始めだよ。

そんな....

いいね、いいねぇ。その顔好きだよぉ〜
今日は爪を剥いでやるくらいかなぁ。

やめろ!やめてくれ!

くふふふふ。

いだぁぁい!いだい!痛い!

こんなことで根を上げていたら、これからもっと大変だよ〜

な、なんとも思わないのか?

思わないなぁ〜

なんでだよ!

この苦痛から解放されるには、真実を話すことだよ。ああ!なんて簡単なことなんだろう。君もそう思うだろ?

ふ、ふざけるな!俺はそんなに情報は渡していない。信じてくれよ。

・・・君はまだ現実を受け入れられていないみたいだね。今日はこれくらいにしておこう。

なぁ!

黙れ!

ぐはっ。

2日目〜

あれ〜死んじゃった?

そのようですね。ショック死ですよ。いったいどれだけの衝撃を与えたんですか?

いつも通りだよ〜

そうか、じゃあこの人はいいから、次の人に移ってくれ。

わかったぁ〜

惨虐のニード恐ろしいものだ。

なんか言ったぁ?

いや、なんでもありませんよ。

わかった。

やはりアルビン帝国の密偵でしたか....仕事はうまいんですよね。まったく恐ろしいものだ。
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