2019年04月18日 (木) 00:09
えっと、あとがきです。
この話は、2018年の2月ぐらいから構想して、9月くらいから書き始めて、2019年4月まで掛かって書いたお話です。
という訳でして。
青井は、実は新井素子先生の大ファンなのです。
学生時代にふっと出来心で「いつか猫になる日まで」を最初に読んで以来、書店に並んでいる本は全て読み尽くしてしまったくらいの大ファンなんですよね。
それまでの私は実験大好きっ子で、読む本も科学雑誌や岩波とかの科学文庫ばかりなどというかなり偏った読書をしておりまして、小説はほとんど読んだことがないという変な子供だったんです。
ですがここからSFにハマり、TRPG仲間がいたことでファンタジーなども含めた翻訳本に行って、そこから文芸書をすっと飛ばして(笑)ライトノベルに行き着くというおかしな読書遍歴をしてしまいました。
(ですから歴史モノなんかは全然読んでません。三国志も読んでないくらいw)
と、異世界外食のあとがきの一番最初から、いきなり何を言い出すのかと思われる方もいらっしゃると思いますが(汗)
青井がSFを書き始めると、何故こうもサイコホラーをこじらせたような話になってしまうのか。
そして、規範を大きく逸脱した文体を試してみたくなって「小説の書き方勉強しろ」とか言われてしまうようなことをしてしまうのか。
これはですね。
概ねこの新井素子大先生のせいなんです、と。
そう言い訳がしたかったのです(笑)
あ、それから。
いつか自分がちゃんとオリジナル小説を書き上げることができたら。
この新井素子さんスタイルのあとがきの書き出しをやりたいなーとずっと思っておりました。
駄目ですね、ミーハーで!
(いったい私はなろうの割烹で何をやってるんでしょう。新井素子とか誰も知らないかも。空気嫁!)
……*……*……*……*……*……*……*……*……
それにしてもですね。
この異世界外食は、私が「自分がオリジナルを書くのだとしたら最初はこんなの」そう昔からずっと思っていたネタから、派生して生まれたものなのですが……。
その頃。
つまり昔は自分がまさか「ディストピアの親玉側を好意的に描く作品」なんてものを書くことになるなんて思いもしませんでした(苦笑)
管理社会……ディストピア。
そういうのは大嫌いでしたから!
それは小さい頃から、ずっと私の中では憎むべき敵であり、自分の自由を脅かす打倒すべき相手であったはずでした。
しかし、それがいつの頃からか「ああ、この世界はある意味昔からいつも何かによって管理されてきたのかもしれない」そんな風に思うようになってしまったんですよね。
そして気がついたら「管理社会自体が悪いんじゃないんだ。その運営を任された側が私利私欲に走って民衆を隠れて搾取する図式こそが悪なんだ」そう思うようになっていたのです。
その結果、異世界外食に出てくる委員会の人達のように「世界の管理者側が自分達の至らなさを自覚しながらも、何かの目的のために全力で世の中を正しく導こうとするディストピア」を書きたくなってしまったのかもしれません。
(まあ、それがいいことなのかどうかは置いておいて)
……*……*……*……*……*……*……*……*……
そんな訳で、この異世界外食は自分の書きたかったものを、これでもか詰め込んだ作品になってしまいました。
読み手のニーズや読みやすさなどを第一に考えて作ったお話ではないんです。
(まったく考えてないわけじゃないんですが)
それ故にまず設定ありきになり、そこからこういう書きたいこと優先の結末が生まれ、最後にそこに行き着くための構成をした。
そんな順番だったのですよ。
なので、読みやすくするために設定をいじることができませんでした。
わかりやすくするために、説明を省くことができませんでした。
その為とてもとっつきにくい、テンポの悪い作品になってしまったのかもしれません……。
その辺りは読んで下さった方々には本当に申し訳なく思います。
だいたいですね。
普通小説などというものは、まず第一に読者を喜ばせることが先でしょう。
それが小説が生まれてくる一番の目的なんですから!
私だって一応はそう思っている人間なんです。
それにですね。
ここは天下の「小説家になろう」ですよ?
ライトノベル。
その中でもより先鋭的とさえ言える「なろう系」だとしたら、「読んで楽しい日々の力になる」……そういうモノが求められているのは当然だと言えます。
毎日通勤電車に揺られながら読む時に。
会社からクタクタで帰ってきて、明日に向けての力を取り戻したくて読む時に。
社会の荒波を更に思い知らされる話なんて、誰が読みたいものですか(苦笑)
これはマストですよマスト!
それなのに、私はこんな作品を書いてしまいました。
そして、少しでも多くの方の目に触れることを考えた時、例え評価されなくても媒体は「なろう」だろう、と。
なろう読者の方が真に望んでいる内容ではないことを初めから知りつつも、自分の勝手な都合でなろうに投稿することを選択しました。
やっぱり分母というか、絶対数が全然違いますからね。
それだけに、正直、最初は爆死も覚悟していたくらいなのです。
それなのに「なろう」の読者様は、異世界外食をこんなにも温かく迎えて下さいました。
レビュー4!
感想7!
ブクマ133件
総合評価430点オーバー
そして総PV4万超えだなんて……!!
(2019年4月18日現在)
夢にも思っていませんでした。
本当に本当にありがとうございました!!
……*……*……*……*……*……*……*……*……
それから、この場をお借りしてツイッターのフォロワーの皆様にも一言お礼を言わせて下さい。
この4ヶ月半の連載の間に、私は創作について様々なことを学ばせて頂くことになりました。
毎日の更新を止めようかと思ったことも何度かありました。
ですが、そんな時にツイッターで温かい言葉を掛けて頂くことでどれだけ助けられたか。
なろうだけじゃなく、様々な投稿サイトで試行錯誤し、励まし合い、時にはトラブルもありつつも一緒に進んでいる。
その様子を見ることでどれだけ励まされたか。
最初は、ツイッターは苦手なので宣伝でだけで利用させてもらおう……そう思っていた私でしたが、いつしかRT返しをしながらあまり親しくはない方も含めて、フォロワーさんの創作状況を拝見するのが癒やしになっていました。
そして気がついたら毎日100を遥かに超えるような数のRTを毎日頂くようになっていたのです。
本当にありがたいことばかりでした。
なろうでレビューや感想や評価を下さった方。
そして毎日こうして読んで下さった皆様はもちろんなのですが。
それに加えて、ツイッターで異世界外食を支えて下さった皆様にもお礼を申し上げたい次第です。
本当にありがとうございました!
……*……*……*……*……*……*……*……*……
調子に乗って、結構長いあとがきを書いてしまいましたね(汗)
そんな訳で。
この異世界外食は、私の中ではある意味特別な作品です。
たとえ、このままこの作品が埋もれてしまったとしても。
それは変わらないでしょう。
これを書き上げたことで、なんだかある種の義理を何かに対して、果たしたような気がしているほどなのですから(笑)
なんて偉そうに言えるほど上手く書けたわけではないかもしれません。
ですが、私は自分の現時点でのベストは尽くしました。
それだけは確実に明言できます。
これで駄目なのだとしたら、もうこの異世界外食のプロットを私に与えて書かせた“誰か”の責任です。
私のうかがい知るところではありませんw
ともかくですね。
これで、本当に自由にこれからは自分の好きなお話を、今後は書いていくことができるだろう……。
そう自分で勝手に思っているくらいなんです。
まあ、それだけ最初のオリジナル長編作品というプレッシャーと、終わった開放感が大きかったということなんでしょうね。
次は、皆さんに喜んでもらえることを第一に考えた作品を書いてみようかな。
そう思い始めています。
(ちゃんとそうなってくれるかどうかはわかりませんが(苦笑))
という訳で。
次回作はTRPGのプレイ経験などを生かして(←GM未経験のヘタレですがw)ハイファンタジーに挑戦してみようと考えています。
その時にも、またお会いすることができたら嬉しいです!
それでは。
異世界外食を読んで頂き、またこんなあとがきを最後まで読んで頂きまして、本当にありがとうございましたm(_ _)m
確かに所々ネタバレっぽかったでしょうか。
申し訳ないですm(_ _)m
私としては喜んでというより、苦肉の策だったんですけどね(汗)
最初の二章くらいまでが精神的には辛かったですね。
その後はある程度道筋は見えてきましたが、今度は体が辛かったですw
当初の予定より長くなってしまいましたが無事終わってよかった。
今はほっとしております(*^_^*)