初めての活動報告
2025年04月23日 (水) 01:06
先日(と言ってもかなり前になるが)小説家になろうにてしばらく更新したりしていなかったりした作品『アポカリプティック・タナトフィリア・サーカス』もとい、『きまぐれ!むちゃくらマガジン掲載掌編集』を完結させた。

【作品はこちら】
https://ncode.syosetu.com/n7054iw/

この作品は元々、所属しているむちゃむちゃくらげ味という文芸サークルによるInstagramでの活動として去年各メンバーで毎月のテーマに沿って小説等の文章を投稿しており、その中で書いていた自作の掌編を個人的にまとめておくくらいの目的でこちらに載せていたのだが、書いているうちに別々のテーマで書かれていた物語が繋がり始めたので、せっかくならInstagramでの最終更新後になろうの方では完結編として一本に繋がるエピソードで締めくくろうと思っていたら、インフルエンザになったり胃腸炎になったりして更新できず……今になってようやく完結に漕ぎ着ける事ができた。

最終回構想自体は後付けであるものの、書いているエピソードそれぞれは同じ世界の中に存在しているものとして書いていたものなので、物語が繋がるのは必然だったと言える……かもしれない。

読んでいただけると明白だが、この作品内世界は現実とは少し異なったパラレルワールドという事になっている。仮面ライダーシリーズは存在せず、代わりに仮面の忍者赤影が人気を博しシリーズ化した世界線。
それによって庵野秀明監督がシン・仮面ライダーではなくシン・赤影を監督し、その結果東映とズブズブになりシン・ズバットまで監督する事になった世界線。
今泉力哉監督が負けヒロインが多すぎる!を実写映画化する事になった世界線。
そして、2025年に人類が終末を迎える方の世界線。

かつての終末論めいた陰謀やオカルトが語られる2025年。飛び交う様々な憶測を不安定な世界情勢が補強し、本当に世界が終わりそうな予感さえしてしまう現実。
僕自身が心のどこかに抱えていたであろう、そんな現実への不安がこの物語になってしまったような気がする。

一昨年くらいからの話ではあるが、身近な友人を亡くしたりして、世界の不安定さに何らかの手段で対抗しなくてはという気持ちをずっと持っている。
しばらくはそのような個人的な戦いを並行して創作活動をやっていかざるを得ないし、自分自身が真に納得するまでそれが続いてしまうのだろう。

そういう意味で、この掌編集は世界への対抗の結果の一つであり、形にできたというのは少なからずその対抗が巨大な見えざるものに働きかけたという事だと思う。

とはいえ、どうしても今回の掌編集はわかりにくくなってしまったので、今後はもう少しわかりやすくまとまった物語を書ければと思う。

エンターテイメント性は、大事。
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