冬童話2020を終えて。
2020年02月04日 (火) 23:11
 どうも337です。
 今回は珍しく冬童話に投稿した小説に感想を頂いたので、折角だし冬童話を終えての感想や、今回の小説について書いておこうと思います。

 今回投稿した小説は『Your time,My time./その表情が見たくて。』となっています。
 大雑把な内容としては文化祭を切っ掛けにして、とある二人が仲良くなろうとする物語です。


 それで、ここから先は本小説のネタバレを含みますので、読んでいない方はご注意ください。


 まず、今回の小説を書く時のテーマとして選んだのが、時間と日本語の特徴です。
 時間はその時の体感の仕方で早かったり、遅かったり、そんなことがあったりするので、そこの違いをだしたいな、と思い、学校生活を楽しんでいる人と、楽しんでいない人の二人を対比させて、タイトルの通り、同じ時間でも君と私の間で感じる流れ方が違う、という風にしてみました。
 もう一つの日本語の特徴というのは、日本語は英語とは違って、一人称を排した形でも文章として成立する、という特徴ですね。
 例えを挙げるなら、「昨日言ったけど」を直訳すると「I said yesterday」みたいに、英語だと誰が言ったのか明確になるけれど、日本語だと文章だけでは誰が言ったのか、は不明確になる。こんな特徴に注目をして、極力主人公の一人称を排した発言をする方向にして、主人公の雰囲気を男っぽく感じるようにしていました。
 で、そうすると一つの問題があって、日本語には一人称だけでも性別がはっきりする所ですね。一応「私」と使えば男女どちらともなりますが、学生の男で一人称が私というのは不自然ですし、だからと言って僕っ娘にするのは違うと思ったので、主人公に自身のことを差す場合は性別を含まない言葉をなるべく使わせていました。
 それらを踏まえて書いたのが『Your time,My time.』でした。タイトルを英語にしたのも、性別を隠すためですね。

 で、『その表情がみたくて。』の方ですが、こちらは『Your time,My time.』の答え合わせみたいな感じの内容です。
 一応Your timeの方でも主人公は中性的ではあるけれど女子である、とわかる感じに書いたつもりですが、こっちではしっかりとお互いが女子であるように書いて、どうして仲良くなりたかったのか、などの理由付けですね。
 
 因みに、どうして登場人物が二人とも女子となったのか、というと、単に私の好みです。一番重要な理由です。
 では、ありがとうございました。
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