空原海さまのダフネとアポロンシリーズを紹介するよ
2022年09月26日 (月) 23:34
空原海様の「」から始まるですが、最近ようやく読み終えたので紹介したいと思います。

ちなみに空原海さまとの交流はたらこのエッセイに始まり、こちらのシリーズによって深まりました。
たらこにとっても思い出深いシリーズなのです。




まずはこちら。
この作品は本編の後日談なのですが、たらこはこの作品から同シリーズよ読み始めました。

この作品、正直言うと面白い作品とは違うのですよ。
どっちかっていうとがっつり文学してて、想像力をフルにして登場人物の心境とか関係性を推理するというか。
物語の中では多くが語られていないのですが、いびつで、ゆがんでいて、どこか暖かい母親と幼い子供の関係性が淡々と描かれています。

いったいなにがどうなったらこんな風になってしまうのかと、不思議に思っていたのですが……そのなぞは後のシリーズ作品を読むことで解明されていきました。





こちらがシリーズの本編。
主人公の君江がホストの充と出会って恋に落ちる物語。
割とありきたりな恋愛ストーリーをロックでエッジの効いた独特の文体で、独特の作品に仕上げています。

マジで文章がオシャレなんですよ。
カフェで一人っきりになって読みたい作品といいますか。
ハマる人にはとことんハマる感じです。
たらこはハマりました。

んで、先ほど紹介した身代わりの子の親子が登場するわけですが……正直言うと、こちらの作品を読んでも二人の関係についてはよく分かりませんでした。
むしろ「なんでそうなるの?」と謎が深まるばかり。

その後、続けて二作品ほど、同シリーズの過去編を読みました。







この二作品は時系列として「身代わりの子」と「ダフネとアポロン」の間の作品。
おぼろげだった二人の関係の輪郭が少しずつハッキリとしていきます。

母親ではない「ランさん」とその息子である「充」。
二人の関係がようやく見えてきたところで、次の作品を紹介したいと思います。



THE CRAP

ランさんの過去のお話。
ここでようやく彼女の過去が明かされます。

一体どうしてこんなことになったのか。
なんとなーくわかるのですが、決して共感できるお話ではありません。
そしてやっぱりオシャレでロック。

空原海様の作品は「楽しむ」「理解する」「共感する」というよりも「感じる」つまりはイマジネーションだと思っています。
なので、ランさんの気持ちを考えるよりも、ただただ目の前にあふれる芸術性の塊に酔いしれるというか。
そういう楽しみ方をするといいかもしれません(自分でも何言ってるのかよく分からない





シリーズでは時系列的に最後の方になる作品ですね。
ダフネとアポロンの主人公が充と結ばれて母親になり、一回り成長したお話。

こちらの作品を読んでようやく、同シリーズのテーマが「家族」なんだと気づきました。

こちらのシリーズでは、男女の関係が赤裸々に書かれており、特に「くず」では包み隠さずに言及されています。
こういった男と女の関係は、やがて誰かと家族になるためのものなのだと、しみじみと感じました。

この行為で得られる快楽については決して否定せず、むしろ肯定的でありながら、その先にある「未来」と真っすぐに向き合う。
こんなに素直で、誠実で、正直な作品が他にあるでしょうか?

生きることってなんだろう。
最近よくわからなくて悩むのです。

こちらの作品は作者様が出した「生きること」についての答えなんだなぁと感じました。
もちろん、これはたらこが勝手に思っていることですけどね。

このシリーズは一組の男女が出会い、身体を重ね、関係性を深め、家族になるお話。
そして、彼らに繋がる両親たちの物語。

命と命が繋がって「未来」に続いて行く。
そんな無限の可能性を秘めた素敵なお話なのです。

なんて……作者様が恐縮しそうなので、これくらいにしておきますか(おい

それでは最後の作品紹介なのです。





ダフネとアポロンの後日談ですね。
二人が海外旅行するお話です。

想い出って時間が経つと色褪せちゃうかもしれないですけど、記憶の中にずっと残ると思うんですよね。
二人で買った想い出の品があれば、その時をいつでも思い出せるなぁって、しみじみと感じるお話でした。

多分、たらこもこちらの作品を読ませていただいたことを忘れないと思うのです。
ずっとずっと、心のどこかに残っていると思うのです。

自分が書いたレビューを振り返って、ふと、そんなことを思いました(紹介させていただいた作品は全作レビュー済みです



まぁ、こんな感じで紹介させていただいたわけですが。
作者さまに無許可なので怒られちゃわないかな(おい

もし問題があれば修正しますので、いつでもご連絡下さいね。

それでは今日はこのへんで。

※この活動報告は夕月 悠里さまの割烹エディターを使用して編集しています。
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