2021年06月06日 (日) 08:13
一迅社さまの方へ、お手紙を送って下さった方、ファンレターをどうもありがとうございました*
こちらでも感想等を頂いておりましたが、お手紙まで頂いてしまいまして恐縮です!
今頃で申し訳ありませんが、お手紙、受け取りました(*_ _)
コミック(山さん)の方のファンレターに紛れてしまっていたようで、一迅社さまの方からも「配送が遅くなってすみませんでした」とのことです。
お手紙のみならず、素敵なプレゼントも頂いてしまいました(*ノノ)
なんですかこれ! すごーい!! こんな商品あるんですね!サイコー!
思わず、にやにやと眺めてしまいました(笑
ありがたいお言葉を、どうもありがとうございます**
さて。
私も、自分の人生観が、必要な時に必要なものが贈られる、だと思っていますので、一迅社さまとのご縁も貴重なものだったと思っています(^^)
私の大事な読者さまに、テキトーな作品を売りつけやがって……という、怒りの感情は一生忘れられないとは思いますが、そもそも厄年でしたので、このご縁は私のためではなく、一迅社さまか、担当さまの為だったのだと思います。
どんなに売れない作品だって、大切に想ってくださる読者さまが居るのです。
ページ数が増えたから、値段を少し上げられたから。
だからと言って、真っ白なページを何枚も入れるのは「編集者として、してはいけないこと」であります。なまじ、一巻目ではちゃんと修正が入っていました。二巻目で放置されたのは、怒りもありますが、怒りを通り越して呆れもあります。
打ち切りになる作品だから……と、テキトーにされてしまった訳です。それを楽しみに待ってくださっている、読者さまの心も知らず。千円越えの小説、という値が張る商品の、商品価値も知らなかったのでしょう。私からしてみれば、好きだと言ってくださった方々へ、余計な紙代を払わせたも同然です。
駄作で印税を頂くほど、私は落ちぶれておりません。
ほんのささやかな、書き手としての矜持です。
契約破棄(人気の婚約破棄みたいですね、笑)は、安心して同人誌を作る&どなたかに漫画を書いてもらうためでもありますが、一連の流れとして、どうしても必要なものだったと、将来の私や皆様が考えるものになると思っています。
少なくとも、担当さまは、もし次に打ち切りになる作者さまが現れたとしても、私の作品にしたように「テキトー」な品を作ることはなくなると思いますので。本来であれば、彼女の上司が、ちゃんと教えなければならなかったことでしょうが……それができなかったから、私が動かされたんでしょうねぇ。
これも遠回しな愛だと思います。きっと彼女はこの苦難を乗り越えた先、素敵な編集者になるでしょう。余計な一言をつけるなら、彼女はラノベじゃなくて文芸書向きの編集さんです。人事さんもちゃんと人を見て、と思いました。この機会に一迅社さまの方で、文芸ファンタジーノベルジャンルを作ってはいかがでしょうか? と。
合わせて、私の中で発生した、この「悔しい」感情も、私には「必要なもの」だったのだと思います。なぜなら、これから作る作品に、生かすことができますので。
怒りを感じたのも、前回の厄年のPTA以来です(笑
当時のことを覚えてくださっている方へ、その後のスッキリ(?)を書きますが、主犯のボスママは、旦那さまが職場で相当なパワハラをしていたらしく、ママ友界で凄まじい噂として駆け回った後、旦那さまが僻地へ左遷されたのに合わせ、あっさり去って行きました。
私に「仕事ができない女」と、いわれのない烙印を押した彼女の旦那さまは、「仕事ができない故にパワハラしていた(有能な部下に全てを押し付け、部下に日常生活に支障が出るような薬を飲ませてしまった)」らしく……誰の目にも明らかに相当な左遷の形(それでもクビじゃないんだから、部下の方がかわいそうですが、養わないといけない家族がいるから、温情なんだろうなと思います)で、ママ友界でヒソヒソ軽蔑されていましたよ。それまでいばっていた分、返ってきたものが重かったです。因果応報、まじ怖いです。
私としては、貴女仕事ができないから、と渡された運営資料のUSBに、数式すら入っていないエクセルファイルがポツンだったので……キツイことを言うと、夫婦揃って……と思ってしまった気持ちもありました。vlookup使えなんて言わないので、せめてsum使ってから私に「仕事ができない女」と言って欲しかったなぁ、と。怒りは深い悲しみになりました。
すごく俗な話をしましたが、こういう風に、悔しい気持ち、怒りの気持ちは、あの時は悔しかったなぁ、腹が立ったなぁ、で、だんだん薄れていって、途中でスッキリが起きたり、最後には笑い話になるものです。
だから、一迅社さま、担当さまには、感謝している心があります。
こうやって書き手として、自分が知らない感情を、与えてもらって生きるんだな、という解釈です。
漫画家さんが、無数の線から一本の線を選ぶように、書き手さんというのは、無数の言葉と言葉にならない感情を、結び合わせて、文字にして、目に見える形にする人たちかと。
小説の深淵に潜り始めてしまったので、若干、考え方が浮世離れしてきています。戻れなくなる前に、戻りますね(笑
下にも追記があって長くなるので、一旦、ここで〆ておきます。
一迅社さまに商品として取り上げて頂いたこと、本当に心から感謝しております。
お手紙に書いて頂いたように、新しい素敵な読者さまと、こうして繋いでも貰えました。
生まれた怒りや悔しい気持ちは、今後の創作に生かしていくことができます。
私が初めて「契約破棄」したことで、一迅社さまの意識も変わり、これからの作者さまにとって、良い思い出しか残らない素敵な会社、素敵な担当さんに変わると思います。それが無理でも、最初の一歩を踏み出したのだと思います。
全てが丸く収まって、良い方に進みます。
あとは十年か二十年後くらいに、千海ちゃん、これ、勇者の嫁より面白いよ! って思ってもらえる作品を私が作るだけ(笑
ふっふー、ファンタジースキーが熟成された後の姿、見せられるようにするぞー! と気合だけが入ります。しばらく修行するので、読む人が嫌なことも書きます(今のbellacampanaはあえてキツイこと入れてます)が、その中で水が合うものがあったときは、ぜひお付き合いしてもらえると嬉しいです(*゜▽゜)ノ
それでは、長くなりましたが、ファンレターへの感謝を込めて.:゜+
せっかくなので、この場を借りて、若い書き手の方が「打ち切りになったから」で筆を折らないように書いておきますが、確かに、編集社の目に留まるには、ある程度の才能と努力が必要なのかもしれません。
でも、そこから「売り物にする」のは編集社の仕事です。
売れなかったのは、あなたの技量のせいではなく、売れる商品を作れなかった編集社のせいであります。良くも悪くも世の中を知っている、中年以降の人ならば、誰でもわかっていることです。
ですので「テキトーな商品にされた怒り」と「それを大事な読者さまに売りつけられた怒り」を、抱いた私ではありました(契約もあるし、印税もらっちゃってるので、吐き出せないんですよ。おかげでしばらく精神的に不安定でした)が、筆を折ろうなんて考えもしなかった。
(やっと先日、解約も成立しましたし、あとは期限を待つだけで、不安定だった心もだいぶ軽くなりました。もう殆ど怒りは残っていませんし、すべては片付いた感情です。)
売れたかった! 有名になりたかった! だから小説を書いていた! という人には無縁の話になるでしょうが、そういう「表の感情」を取り払ってみたときに、書いていることが好き、自分は呼吸をするように話を作る、それが自然、な人というのは折らなくていい人です。負の感情、不安定な感情を吐き出すために書く人も。
こういう発表の場が作られている現代ですから、書くことをやめてしまわなくていい。売れなかった事にも拘らなくていい。売るのが下手くそな人に当たっただけです。悪口じゃないですよ? ピリ辛な事実です。
だって、彼ら編集者には、編集者たる能力を証明する「資格」もなければ、能力を育ててくれる環境も整ってない。まるで素人が、才能のあるあなたの書き方を、あれこれ直せ、と言うのです。もっとひどいと、直せというわりに、直して失敗したら「あなたのせい」にされる(笑
ね? 筆を折るなんて、馬鹿らしい話でしょう?
私たち書き手というのは、呼吸するように文字を織る。
だから、心を折らないで、書き続けて欲しいと思います。
案外、あなたは大器晩成型です。
違ったら、死んだ後、私に文句を言いにきて(笑
多分、私は死後の世界で「残念だったね」って笑うけど、次も作家を目指すとき、誰よりもブーストのついた状態で始めていけるはず。
輪廻転生ネタ大好きな、ファンタジー作家さんには、この感覚がしっくりくるんじゃないかと思います。
私より若いんだから諦めるなよー! って、書いて終わりにしたいと思います。
もちろん私は諦めるどころか、もっと上の世界に進もうとさえしています。
人生というものは、思わぬワクワクが、あちこちに埋まっているものです。
一緒に掘り起こしに行きましょう。
あと、ワクチン打ち終わったら都会に飲みに行きたいな。
ごはん食べよーぜ! と誘ったら、いいよー! って言ってくださる書き手の方か読者さまが、数人で充分なので居てくれたら嬉しいです(*ノノ)
温かいお言葉をどうもありがとうございます(*^^)
割と気持ちの切り替えは得意な方なんですが、今回はお代をいただいてしまっている分、精神ダメージが大きかったです……。
印税を頂く事は、私の中で水商売みたいな感覚なので、真っ当なお金感がないんですよね……感染症でみんなが辛い時に、頂いてしまったのも重かったです。できるだけ社会貢献を、けれど他の書き手の方が苦しくならないように、少しに留めなきゃならなかった事。結局、自分も子育て中だから、ありがたく使わせて頂いた事など。
とにかく考えることが多かったです。
いただいてしまった分は、これからの創作活動でお礼をしていくつもりです。書くものがコロコロ変わると思いますが、水が合うものがあればどうぞ読んでやってください*
お子様へのおすすめのお気持ち、ありがたくいただきます(*_ _)
二世代で読んでもらえるかもなんて、幸せです。感謝〜!! って、拝みます。
それでは長くなってしまいましたが、もう一度、温かいお言葉を頂きまして、どうもありがとうございました**