今回の「白鳥」は、オウィディウス『変身物語』やウェルギリウス『アエネーイス』をダシにしてパリの変貌を語る趣向。どうやらボードレールは、カルーゼル広場の拡張が終わって見に行ったようですが。おそらく依頼されたであろう「新しいカルーゼル」はその一言で終わらせ、そこにあってブッ壊した旧街区を想いシミジミするというひねくれよう。カルーゼル広場とルーブル美術館の位置関係とか知らなかったので色々調べて、やっと納得できました。